東京都八王子市にはサンコウチョウが営巣する有名な場所があります。たまたま鳥を撮影に来られた八王子の方から「今年も巣作りを始めたらしい。」との情報を頂きました。
撮影地点は土手の中間に取れるので営巣している場所もあまり見上げないで済む、など詳しい情報を頂いたのが6月初日です。翌6月2日に早速確認を兼ねて撮影に出掛けました。
産卵から孵卵まで三週間と言われていますが、ここのサンコウチョウ家族も標準コースで、22日午前9時26分、雛が無事、誕生しました。排出された卵の抜け殻から当初は2羽から3羽ではと推測しています。
新しい生命の誕生を初めに知ったのは、雌ではなく雄のサンコウチョウでした。何時ものように抱卵していた雄のサンコウチョウは卵の異変に気付き巣の外に退避しました。この雄は初めての我が子出産の立ち合いと思われ、私たち男子が思うようにびっくり動転し、30分ほど硬直状態でした。びっくりしながらも時折巣穴を覗き怪訝な顔の面持ちで何か落ち着かないような素振りを見せていました。小さいカメラの画面なので何が起きているか分かりませんでしたが、後から考えると以上の様な事が起きていたようです。
とりあえず、サンコウチョウの雛誕生までの軌跡を時系列でまとめてみました。
2018.6.2 巣作り完成、産卵(前後と推測)。雌と雄が交互にやってきて巣穴に入り不具合チェック。
2018.6.7 2018.6.8 2018.6.19 抱卵確認。
2018.6.22
9:26 ~9:56 サンコウチョウの雄、孵卵確認。2羽から3羽誕生と推測。
9:59 雌、雛誕生確認。
10:07 雌、抜け殻排出(一個分)
10:16 雄、初めての給餌。
10:16 雄、抜け殻排出(半͡個分)
10:19 雌、初めての給餌、餌を嚙み砕いて与えていた。
鳥を撮影するようになり、巣作りから雛の誕生まで一貫して経過を見るのは初めての経験でもあり私なりにまとめてみました。
サンコウチョウの抱卵
サンコウチョウ雄の雛確認
見慣れない我が子の誕生に、巣の傍でびっくりして約30分ほど硬直するサンコウチョウの雄。暫くして雌が戻り我が子の誕生を知る。雌は、DNAに組み込まれているらしく少し驚いた様子だったが直ぐに抜け殻の処理を行った。
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