炎天下でオイカワ漁をするササゴイ


 連日のように真夏日が続きます。この猛暑日、どこまで続くのでしょうか。

 そんな暑さなどお構いなしで、川の魚をゲットしているのがササゴイです。

 

 ササゴイの写真は多いのですが、野鳥カメラマンの心を揺さぶる写真は、今回取り上げるオイカワ漁でしょうか。

 オイカワと言う魚、通常は目立たない黒色の魚ですが、産卵シーズンに入ると婚姻色と呼ばれるように赤い色に染まってきます。婚姻色のオイカワは、7月中旬から8月初旬の限定期間であり、運よくササゴイが狩猟した魚がオイカワであれば通常とは違う真っ赤な魚を咥えているはずです。

 

 今日訪れた狭山市の入間川にあるササゴイ撮影ポイントには、真夏日の猛暑にもめげず婚姻色のオイカワ漁を狙って、朝から大勢のカメラマンが集まってきていました。

 

 地元のカメラマンの話では、例年よりもササゴイの数が少ないためカップルが少なく、結果的に生まれた雛も少なく狩りに来る回数が減り、待ち時間が長くなっているとのことでした。

 

 観察して分かったササゴイの漁は、主に二つの方法が用いられているようです。

 一つ目は、魚の魚影を見てそこに移動して捕獲する方法、そして二つ目は、魚が泳いでくるのをじっと待つ方法です。

 

 前者は小魚が多く、大きな魚を得るためには後者の待つ方法が採られます。

 今回のオイカワ漁でも後者の方法が採られました。掲載した写真のように、ササゴイは魚に気付かれないよう水面近くまで身体を低くして待ちます、そして魚が狩猟範囲に入った途端、瞬時に首を長く伸ばして捕獲するのです。

 

 この動作は一瞬で、この出来事を写真に記録するためには、ササゴイの動きがあったら即座にシャッターを連射し、結果の有無を判断する以外なさそうです。ササゴイの漁、空振りも多く、立ち会った漁では、二回失敗していました。

 

 本日、ササゴイが捉えた魚は、幸運にも婚姻色のオイカワでした。そして大きさも十分でラッキーでした。

撮影場所;埼玉県狭山市

撮影日時;2018.7.24