ひょうきんなアオバズクの雛達「エンゼルポーズ」

 アオバズクは夜行性のため、夜行動して昼間は木の上などで寝ている。この木は常緑樹でしかもアオバズクが営巣に必要な「洞」があることが必要のようだ。こうした条件をクリアしているのが、各地の神社境内にある「たぶの木」だという。

 ここ平塚のS神社にも毎年やってきてくれると地元の方から聞いた。この方から、雛が巣立ちして親子が一堂に会している写真を見せてもらった。写真は、何と望遠も使わずにスマホのカメラで撮影したとのこと、見上げれば直ぐの、太い枝に並んで止まっていたそうな、羨ましい限りでした。撮影技術は勿論優れておりましたが、毎日観察できる地元の利ということでしょうか。

 

 今回は、地元平塚在住で野鳥観察の先輩カメラマンが、アオバズク雛のエンゼルポーズ(M型ポーズ)の写真をブログにアップしており、何とかその写真を撮りたいと再び訪ねることとしました。(注)エンゼルポーズとは、某キャラメルメーカー商標の天使の形に似ていることから。

 

 S神社には多くのカメラマンが来られていました。アオバズクの家族は元気にしていました。雛は、前回訪れた時よりも大きく逞しくなっているように見えました。

  アオバズクの止まっている場所は、前回よりも条件がよさそうです。親子の二羽が一本の枝に止まり、右側に縦位置で親子が逆L字の形で止まっています。ただ四羽を同時に写すことは困難で一羽の親と二羽の雛に絞りました。

 

 アオバズクの撮影では、エンゼルポーズの様な早い動きのある写真を撮るには三脚が必須です。通路を介して撮影する場合には三脚禁止ですが、境内であれば参拝者に邪魔にならないように注意して使用することは可能です。ただし、三脚は撮影ポイントが限られてくるため譲り合いで対処すべきでしょう。

 

 雛たちは、今回もひょうきんな面を沢山見せてくれ、念願のM型ポーズ(エンゼルポーズ)も見せてくれました。観察していると30分置き位に羽を伸ばしたり首を動かしたりストレッチ運動をやるようです。

 

 S神社のアオバズクの家族、親鳥の毛繕いに目を細めてうっとりする雛の様子から固く結ばれた親子の情愛を感じました。

撮影場所;神奈川県平塚市

撮影日時;2018.7.27