珊瑚樹の赤い実を食べにコムクドリが。


 垣根などに使われている常緑広葉の珊瑚樹は、夏から秋にかけて赤い実をつけますが、赤い実を珊瑚に見立ててサンゴジュと呼ぶようです。

 この赤い実は熟すと黒くなるのですが、恐らく甘くなるのでしょう、好んで野鳥達が食べに来ます。

 

 市川市のG公園にはこの珊瑚樹が周回道路の脇に植えられており枝振りも良く、今年もたわわに実を付けていました。この熟した実を目当てにヒヨドリやスズメ、そしてコムクドリが食べにやって来ます。

 

 ヒヨドリやスズメなどの食べ方は、直接実のある所に飛んでいくので分かりますが、コムクドリの食べ方はなかなか巧妙です。いきなり実のある所には近づかず、隣の樹木を伝って実の後ろ側に回り、熟れた実を食べるので良く見ていないと見過ごしてしまうのです。

 

 とは言っても良く見ていると、樹々が揺れるのと何より白い胸がチラチラ動くので判別できるようにはなりますけれど。

 

 美味しそうに珊瑚樹の赤い実(黒い実ですね)を頬張るコムクドリをハスカワ流に命名するならば、「コムサンゴ」と呼べは良いでしょうか。決まった名称がなければですけれど、是非広めて頂きたいですね。

 

 このコムクドリ、普通は集団で移動していますが、サンゴジュにやってくる鳥は今回の観察中一羽か二羽でした。人が少ない時は集団で来ているのかも知れません。

 

 サンゴジュを見ていると、時折、赤い実の間からコムクドリが顔を覗かせ、周囲の安全を確かめると全身を見せ楽しませてくれました。 

撮影場所;千葉県市川市

撮影日時;2018.8.10