夏羽で美しくなったアカガシラサギは、樹の上で給餌後飛び去った

 前日の夕方は、高温に暖められた台地と台風が運ぶ湿った空気が寒冷前線を刺激し大気が不安定となり山間を中心に雷と大雨が集中しました。今日も大雨と雷が心配されましたが、予想に反して朝から快晴の良い天気になりました。

 

 一番電車に乗り込み目指すは土浦駅、そこからタクシーを利用して撮影場所の桜川までは15分くらいでしょうか、8時を少し過ぎに到着です。

 

 橋を渡る手前には、映画でお馴染の「豪華客船タイタニック号」が広い駐車場の敷地に横たわっており、地元でも大きなパチンコ店になっていてその正門で下車しました。

 

 そこから大橋に向かって歩いて行くと側道には五人くらいのカメラマンが欄干越しにカメラを向けていました。橋の上の側道からは中州全体が見渡せ、色んな鷺が営巣しています。

 

 先に来られていたカメラマンは親切な方で、本日は朝方早くに二回ほど給餌にきたこと、給餌の間隔は概ね一時間くらいであること、そして飛行コースや雛の居る場所まで詳しく教えて頂きました。「撮り友」って本当に良いものですね。

 

 橋の上からは順光で周辺を見下ろせるため条件が良いのですが、強い日差しが照り付けこの上では日射病になってしまいます。多少条件は悪くなりますが、堤防にある桜の木陰に移動しました。先輩カメラマンが二人おり、その傍に了解を得て三脚を立て待つことにしました。  

 

 待つこと3時間、首回りは赤くても羽が白いため肉眼では他の鷺と区別が付かないかも知れません、アカガシラサギの到着です。今年の一月に撮影した「アカガシラサギ」とは全くの別物で、名前のとおり頭から首にかけて綺麗な赤い色に染まり、変貌を遂げていました。

 

 アカガシラの雛は大きくなっており、親が近づき旋回しながら到着を知らせると雛はすかさず親鳥の後を追いかけます。 

 親鳥は河原の中ほどにある大きな樹木に誘導し、枝に止まると早速雛に口移しで餌を与え、終わると直ぐに河原の方に飛び去りました。

撮影場所;茨城県土浦市佐野子 桜川中州

撮影日時;2018.8.14