ついに捉えた草すだれ越しのタマシギ


 タマシギとの出会いは野鳥の撮影を始めて二年目の夏で、その時はタマシギの雄が抱卵をしており、炎天下で口を開け体熱放散している姿だけだったのに、草すだれ越しで大した絵にならない写真を何枚も撮ったことを覚えています。

 

 この時は、タマシギが採餌のため巣を離れる時に狙いを定め待っているのですが、僅かなスキをついて抜けだし、しかも草の間を巧妙に移動されてしまい、結局この年は嘴と頭だけの写真に終わってしまいました。

 

 次の年、つまり昨年になりますが、この鳥を写すためには抱卵前で雄と雌がカップルとなる営巣前後が良いのではとの思いから、今は亡き先輩CMのMさんと稲がまだ伸びきらない時期に田圃を探し回りました。

 

 数ある野鳥のうちでも撮影が困難な「タマシギ」、今年は、ついにその願いがかないました。

 

 昨日はシギ類を撮ろうと平塚市の休耕田を巡回していたのですが、大勢のCMさんが農道上に列を作っているのを発見しました。障害物の無い田圃は、「鳥を見つけるよりもカメラマンを見つけろ」の言葉どおりです。

 

 何の鳥かは分からないままカメラをセットして現場に急行、隣のCMさんに尋ねると、タマシギのペアが草むらにおり営巣中だと教えて頂きました。

 

 タマシギの営巣場所は、草むらの中、撮れる写真は草すだれ越しになり満足のいくものではありませんが、苦節四年、嘴と頭だけしか見ることのできなかったタマシギの全体像をやっと捉えることが出来ました。

 

 雄の背中の「玉」模様が、陽の光を受けて黄金色に輝いて見えたのは管理人だけでしょうか。感激の瞬間でした。

撮影場所;神奈川県平塚市

撮影日時;2018.8.19

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コメント: 2
  • #1

    十兵衛 (金曜日, 24 8月 2018 09:50)

    4年越しのタマシギgetおめでとうございました。例年に比較すると休耕田も少なくなり、諦めかけていた時のタマシギ情報、嬉しいものです。雛が孵るのが楽しみですね、頑張れタマちゃん!

  • #2

    鳥の宴管理人 (月曜日, 27 8月 2018 04:17)

    十兵衛 様
    タマシギの初撮りに合わせ十兵衛様からは「鳥の宴」を開設してから初のコメントでした。
    ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
    タマシギの撮影は手強いです。単に撮るだけではなく野鳥の行動分析も必要になるのかも知れませんネ。
    今後とも「鳥の宴」の応援とご指導、宜しくお願い致します。