久々に訪れた海岸には、キアシシギがお出迎え


 8月も終わりに近づき、先週は田圃で営巣を始めたタマシギを初めて撮影しましたが、二週間くらい待てば雛を連れての家族写真が期待出来そうです。

 

 野鳥の写真撮影を始めなければ気が付きませんでしたが、減反政策の廃止による影響でしょうか、昨年よりも今年はめっきり休耕田が少なくなってきています。

 これまで、あの休耕田に水鳥が、と言う情報を頂いてもどの休耕田か分からなかったのに、今年は直ぐ判別できるくらいに少なくなっているのです。田圃などを活動エリアとする水鳥の将来が本当に危ぶまれます。

 

 今日は、田圃ではなく行き付けの海岸に行ってきました。

 千葉県の「ふなばし三番瀬」ではコチドリやダイゼンなどのシギ類を確認しましたが、これからこの海岸にも多くのシギやチドリ類の水鳥が期待できそうです。

 この海岸にも干潮時には岩場に多くの浅瀬ができますので、取り残された魚や貝を求めて多くの水鳥がやって来るのです。

 

 今の時期、干潮は7時くらいから始まり、見る見るうちに引き始めて浅瀬が出来ていきます。

 浅瀬を目指して、遠くから「ピューイ、ピューイ」と鳴き声が通り過ぎましたが、群れのうちの二羽が浅瀬に降り立ち、そのうちの一羽は直ぐ近くの浅瀬に来て採餌を始めました。

 

 キアシシギです。動く時、お尻をフリフリするのはチドリと一緒ですが大きさが違います。足は短めで黄色の色をしていることから「キアシシギ(黄足鴫)」と名付けられたのでしょうか。

 背中は斑模様で暗灰色をしており、岩場でじっとされると周囲に溶け込んで全く見つけることが困難です。

 が、採餌をする時は別でお尻を振ってやたら動き回るので直ぐに分かります。

 

 岩場に浅瀬ができる頃、やや遠くでしたがキョウジョシギも撮ることができました。 

 

 干潮を迎えるまで台風の余波でしょうか少し波が荒いと感じましたが、浅瀬ができる9時過ぎには穏やかな海に変わっていました。

 

撮影場所;神奈川県横須賀市

撮影日時;2018.8.25