休耕田のタカブシギとヒバリシギ、収穫の終えた畑にはムナグロが


 今日は、その後のタマシギを確認するため、H市の休耕田にやってきました。既に何人かのCMさんが営巣場所を確認しています。

 タマシギの姿は見当たりません。何人かのCMさんに尋ねると、途中で水田の水が無くなりタマシギは抱卵を放棄したのではないかとのこと。隣の農家さんの話でも巣には四個の卵が残されており親が戻らないので心配していたと話されていました。

 

 休耕田の減少は本当に深刻です。農家にとって何が得か、例えは土地を一年程度休ませると翌年は収量アップにつながるとも聞いており、野鳥環境の向上にもつなげるためにも、政府や地方自治体は税の減免等で救済していくことが出来ないか検討して欲しいものです。

 

 難しい話題は別にして、タマシギのいる休耕田の隣の農地に「ヒバリシギ」がいました。農家の方が作業をしていたため近寄りはしませんでしたが、野菜を覆うポリエステルのカバーの上に乗ってくれました。ヒバリシギは直ぐ飛び去ってしまいましたので、すぐ近くにある水が入った休耕田に向かいました。

 

 暫く様子を見ていると、「ピッ」と小さな鳴き声がして水面に一羽の小さな鳥が舞い降りてきました。タカブシギです。近くにいたセグロセキレイよりも一回り大きく、お尻を振っています。

 タカブシギは、渡り鳥としてこの地域に八月中旬頃入ったとの情報を聞いており、約二週間滞在しているようです。

 

 タカブシギは、鷹斑鷸と書くのですが、背中の模様が鷹の羽の模様に見えます。体長は20から22センチメートルと小柄な鳥で神奈川県では準絶滅危惧種に指定されています(☆)。(☆印の文は、Webのウェキペディアを参照しました。)

 

  タカブシギを撮った後、別の休耕田に行くと、大勢のCMさんがカメラを構えていました。タマシギの現場で草簾越しにしか撮ることのできなかった「ムナグロ」です。前回よりも近くに来てくれ、羽の模様も詳細に撮ることが出来ました。

 採餌するタカブシギ(鷹斑鷸)。

農作物のポリエステルカバーに乗った「ヒバリシギ」左側と粟の穂に止まる「セッカ」右側。 

 

ムナグロのカップルとムナグロの雌

 

撮影場所;神奈川県平塚市 休耕田

 

撮影日時;2018.9.3