夏羽に近いエリマキシギが休耕田に到着


 昨日撮れなかったエリマキシギは、隣の休耕田に移動していたらしく元気な姿を見ることが出来ました。到着するなり休耕田の中央付近から舞い上がり、周囲を旋回し始めました。飛び去ってしまうのかと心配しましたが、様子を確認していただけらしく直ぐ戻ってくれました。

 

 この休耕田は草が密生しているため、タマシギと同じように草のすだれ越しの撮影になり難しそうです。しかも逆光で補正が必要です。

 ただ草は全体を覆うのではなく、稲の植わっていた所をなぞる様に草が生えていて、僅かな水路が何本か出来ています。この水路に入ればエリマキシギの全体像を捉えることが出来ます。

 

 暫く待っていると期待通り、草の茂みから顔をのぞかせて水路に出てきました。昨年は群れでやって来ましたが今年はこの一羽だけです。胸の周りや背中の羽は昨年よりも赤く、胸に赤い襟巻こそありませんが夏羽に近そうです。

 

 エリマキシギは、夏の間、北の台地で繁殖し、越冬のため南の台地に移動します。日本には季節の変わり目となる秋と春に渡りとして立ち寄るため、わが国で夏羽を見るのは困難とのことです。

 

 しかし、最近撮られた他の野鳥カメラマンのエリマキシギのブログを見ると、フサフサノの赤褐色の襟巻をまとった、夏羽のエリマキシギが紹介されています。その方は、これが名前由来のエリマキシギかと、手を震えながらシャッターを切ったとコメントしていました。興奮が良く分かります。

 

 今回到着しているエリマキシギは、エリマキこそありませんが昨年よりも綺麗な個体で、僅かな興奮でしたがその姿に魅せられ夢中でシャッターをきりました。 

撮影場所;神奈川県平塚市 休耕田

撮影日時;2018.9.5