清川村の公園に、渡りのツツドリ(筒鳥)が到着中


 平塚の田圃には沢山の渡り途中のシギ類が到着しています。これらの野鳥は北の大地で繁殖活動を行い、寒い冬は南の大地で過ごす鳥達です。鳥達の中には、日本に夏鳥としてやって来て繁殖活動を行い、南の大地に渡る鳥もいます。

 

 「ツツドリ(筒鳥)」は、その一つの野鳥で標高の少しある山深くで過ごし、センダイムシクイやメボソムシクイに托卵して繁殖活動を行い、越冬のため東南アジアやオーストラリア北部に渡る鳥ということです。

 

 夏の間は山の奥深くにいてなかなか目にできない「ツツドリ」ですが、渡りに必要な体力を付けるため食べ物が豊富な人里まで降りてきます。

 

 「ツツドリ」の主食は昆虫で特に桜に付いているケムシが好物であることから、桜が多く植えられている都市公園にやって来ます。

 

 清川村の宮ケ瀬ダムには大きな公園がありますが、ここにも桜の木が植えられており、食べ物のケムシを求めてツツドリがやって来ます。地元のカメラマンの話によれば二日前に到着しているとのことです。

 

 「ツツドリ」は、カッコウやホトトギスに似ており体長は中間位で30センチ程度、背中は灰黒色、腹は白く黒の縞模様があります。ただし、メスの中には背中が赤褐色のものもいます。

 

 清川村には、二種類がやって来ていて、赤色型が三羽、普通のツツドリが一羽確認されています。これから一週間程度滞在して南の大地に渡っていくものと思われます。

上段;赤色型ツツドリ  下段;普通のツツドリ

撮影場所;神奈川県清川村

撮影日時;2018.9.10