日の出三番瀬は人を恐れぬ「ホオジロガモ(頬白鴨)」が岸辺で漁を展開


 浦安市の日の出三番瀬には渡りのスズガモが大軍で押し寄せていますが、その中には今季もホオジロガモが紛れ込んでいるようです。

 今回主役のホオジロガモは成鳥には近いのですが、まだ頬の白がまばらなところがあり、鳥さん仲間の話では若鳥ではないかとのことでした。

 

 多くのスズガモたちは岸辺近くの豊富な餌場を目の前にして、近づきたいのに近付けないでいるのに、この若いホオジロガモは大胆な行動をとっています。堤防の上から沢山のカメラマンにカメラを向けられているのに一向に怖がらないのです。唯我独尊、余程お腹が空いているのか白いお腹を見せながら羽繕いできる余裕があり大胆です。まっ、私たちカメラマンにとってはサービス満点の良い子ですが。

 

 このホオジロガモ、大きさや顔の形がスズガモと良く似ており、潜って餌を採ったりしているので見慣れないと見過ごしてしまいそうです。勿論、スズガモは胸が黒いのにホオジロガモは白く、背中の模様や色など決定的な違いはあるのですが。

 

 岸辺は蟹や貝などが沢山いますので、一潜りすると何某かの餌を咥えて上がって来ます。スズガモは貝を丸呑みにしますが、ホオジロガモは貝殻を割り中身だけを器用に取り出し、何回か左右に振ってすすいで食べていました。貝を割る顎の力は強そうで、猫が骨を砕くように貝を咥えると横向きになり、奥歯で噛み砕いています。

 

 ホオジロガモは越冬しない留鳥で、日本に飛来するのは稀で迷鳥扱いになっています(☆)。鳥の習性は素人なので良く分かりませんが、ホオジロガモの留鳥先も過密化して餌が不足状態にあり、はみ出たグループが新天地を求めて渡りを覚えてしまったとは考えられないか、毎年同じところにやって来る個体を見ているとついそんな考えを持ってしまいます。

 ホオジロガモの越冬地先は、山階研究所て調査をしていると仄聞しており研究成果に興味のある所です。

 

 日の出三番瀬のホオジロガモは、過去多くの方がブログで紹介して承知しておりましたが、偶然とは言えこんなに早く遭遇出来たのはラッキーでした。

 

注)☆印は、Web版ウィキペディアのホオジロガモを参考にいたしました。

 

撮影場所;千葉県浦安市 日の出三番瀬

撮影日時;2018.11.28