今年も来てくれた赤い鳥、「ベニマシコ(紅猿子)」が宮ケ瀬の森の奥に

 先日まで日中は暑くて上着を脱ぐほどの暖かい陽気だったのに、今日は動いていないと寒さを感じるような一日でした。宮ケ瀬の森の奥のH林道は黄葉が終わりに近づき、舗装された道路の上は枯葉が積み重なり、坂道を歩く時など滑って転びそうになります。

 

 実は、H林道にはこの冬二回目の訪問となります。一回目は、ニ三日前に午後からの途中参戦でしたが、どういう加減なのか鳥の鳴き声はしない鳥が顔を見せない最悪の一日でした。が、今日は一転して、待っている近くではジョウビタキやルリビタキが顔を出し、アトリの大軍まで押し寄せてベニマシコの出没まで遊ぶことが出来ました。

 

 鳥さん仲間の情報から11月頃に二羽程度が入ったと聞いており、管理人が見たのもこのカップルではないかと思われます。12月に入るまで後発組が到着するかと待っておりましたが、今年はこのカップルだけで終わりそうです。

 

 藪から飛び出したベニマシコは、対岸の丘の上のイヌシデの枝に止まり実を食べ始めました。それを追ってシャッターを切っていると、いつの間にか若いお嬢さんが隣におりカメラを覗いていました。ファインダー越しに映るベニマシコを見ながらしきりに”可愛い”と呟いています。何年か前、管理人もこの赤い小鳥を初めて見た時、その美しさに魅了され感動したことを思い出します。

 

 ベニマシコは、タデ科の植物の種子を好んで食べるそうですが、このエリアから少し離れた所には今年もタデの種子がタワワに付けており、ベニマシコが越冬して食べる食料としては充分なようです。

 

 このベニマシコ、スズメ目、アトリ科ベニマシコ属に分類されるそうです。北海道や青森県で夏を過ごして繁殖し、越冬のため南下して本州各地で越冬するとのこと(☆)。繁殖は、その年その年気象条件に左右されますので何とも言えませんが、来年こそ家族を増やしてまた戻って来るように願っており、そのためにも寒い冬を乗り切って欲しいものです。

 

注)ウェブ版ウェキペディアのベニマシコの項目を参照しました。

 

撮影場所;神奈川県相模原市 H林道

撮影日時;2018.12.08