厚木市七沢の自然環境保全センター(自然観察園)では、冬鳥のカシラダカ(頭高)が群れになって採餌

 厚木市七沢は、丹沢大山の入り口に近く、ここの一角に神奈川県が丹沢大山国定公園の自然環境をモニタリングしたり、野生生物の観察と保護そして傷病鳥獣の救護などを目的とする「自然環境保全センター」があります。

 

 この施設の付属施設に自然の谷戸を利用した自然観察園が作られており、園内は観察コースが整備されていて植物や野鳥などの観察が自由に誰でもできるようになっています。この場所は大山の麓になっていて、多くの野鳥がやってくるので、野鳥カメラマンには人気のスポットになっています。

 

 自然観察園はセンターから道路を隔てた場所にあり、入り口は何か所か用意されています。ゲートを潜り階段を下りて園内に入ると沼が広がります。園は谷戸のため平坦と思える緩やかな勾配になっており、今回紹介するカシラダカ(頭高)は園の突き当りに近い葦原の傍で落ちた木の実を啄んでいました。

 

 この自然観察園には冬鳥を撮影に毎年訪れていますが、「カシラダカ(頭高)」だけは元気な姿を見せてくれ期待を裏切りません。詳しく数えていませんが少なくとも十羽以上の群れが一緒に行動していました。

 

 園内は湧水もあるため湿地部分が多く、ところどころに沼があったりしますが、観察しやすいように木道が整備されています。木道は、三脚を使用できる場所もありますが、一脚か手持ち撮影が良さそうです。

 

 カシラダカ(頭高)は、スズメ目、ホオジロ科に属し、日本では冬鳥として九州以北に渡って来て越冬するそうです。スカンジナビア半島からカムチャッカ半島までのユーラシア大陸高緯度地域とアリューシャン列島で繁殖し、冬季は中国東部に渡り越冬するとのこと(☆)。

 

 カシラダカは警戒心が強く、一羽が飛び立つと全部が飛び去ってしまいます。それでも採餌中は夢中になっているのか余程近付かない限り逃げないようです。

 

注)☆印の文章は、ウェブ版ウィキペディアを参照及び引用しています。

 

撮影場所;神奈川県厚木市七沢 県立自然環境保全センター 自然観察園

撮影日時;2019.2.14