横浜市戸塚区の舞岡公園に、珍鳥の「アリスイ(蟻吸)」が出没。

 舞岡公園は、戸塚区の中心から少し離れた小高い山の中にあり、自然の林と谷戸で作られた都市公園です。公園の外れに大きな駐車場があり、そこから陸橋を渡って緩やかな丘を二三分歩くと公園のゲートがあります。やや急な斜面を下って行くと田圃が広がり、畦道を進むと古民家の入り口が見えてタイムスリップしたような気分になります。

 

 「小谷戸の里」と呼ばれる古民家や公園の事務所があり、傍には昔ながらの物干しがあって畑で収穫した大根が竿に葉を結んで並べて干してあり、昭和初期を醸し出しています。

 

 色々な野鳥を観察できる場所は小谷戸の里を少し離れた葦原の一角にあり、訪れた人々が休憩できる東屋も用意されていて疲れた時には助かります。 

 葦原は、所々小さな池と葦の生えていない原っぱがあり適当な木立もあって、アリスイはこの周辺を拠点に活動しているようです。

 

 今回は、湘南台駅から地下鉄ブルーラインに乗り舞岡駅で降り徒歩で訪ねました。地上に出ると案内板があり、公園までの道程は、タイルが敷き詰められた専用道があり、公園入口まで続いているので分かりやすく案内してくれます。

 

 到着した時、多くのカメラマンが東屋周辺と通路の脇に群がり、珍鳥アリスイの人気の高さが分かります。管理人は3年前に地元の公園で撮影することが出来ました。名前のとおり蟻が主食で、蟻の巣がある穴の中に長い舌を差し込んで蟻をからめ取っているようです。全体が鼠色をしていて黒と灰色の斑模様があり、決して綺麗な鳥には見えません。

 

 このアリスイ、キツツキ科のアリスイ属で、その分布はアフリカ大陸やユーラシア大陸、イギリスと日本にしかいないようです。日本では、夏季に北海道や本州北部で繁殖し、冬季は本州中部以西で越冬のため飛来するとのことです(☆)。

 どちらかというと寒さには強い鳥のようですが、餌となる蟻の巣が雪に埋まってしまいますので、雪の降らない地域に渡って來るのでしょうか。

 

注)☆印は、ウェブ版ウィキペディアを参照しています。

撮影場所;神奈川県横浜市戸塚区 舞岡公園

撮影日時;2019.2.18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<参考>3年前に撮影したアリスイの全体を掲載します。 

撮影場所;神奈川県綾瀬市吉岡 蟹ヶ谷公園

撮影日時;2015.12.8