過去のブログで引地川の源流ともなる泉の森公園を紹介しましたが、この公園の西の外れには大和市内で実際に住んでいた古民家を譲り受け移築して、当時の生活様式や文化を現在に伝えようと郷土民家園があります。
この民家園の入り口には三本の早咲きの河津桜が植栽され、民家園設立から30年以上が経過して立派な大木に成長しています。入り口にレストランのような案内があり、昔の木戸もあって少し傾斜する通路を上がっていくのですが、途中で見上げると満開の河津桜がピンク色に染めつくし、民家園には一足早く春に覆われていました。
咲いている河津桜は何本かあるのですが、メジロ(目白)はゲート近くで沢山の人が行き交うこの三本にしかやって来ません。リーダー格のメジロが一羽入ると近くで待機していたメジロ達が次々と枝に飛び移ってきます。
メジロ(目白)は、日本、中国、朝鮮半島、台湾、海南島の東アジアやベトナム、タイ、フィリピンの東南アジアにしか分布していないそうです(☆)。留鳥や漂鳥で食性は雑食、花の蜜や果汁を好むとされており(☆)、河津桜の花の蜜を吸いに来るのです。
河津桜は、染井吉野に比べると一月くらい早いため多くの場所で植栽され、神奈川県内では三浦市や松田市の河津桜が有名です。春が少し感じられる「泉の森公園」、近場でも見頃の河津桜と野鳥の両方が楽しめます。ピンクの花の間からメジロが時折顔を出し、訪れた人を和ましてくれています。
一口にメジロと言っても場所によって様々で少しずつ変わり、伊豆諸島のシチトウメジロや奄美大島のリュウキュウメジロなど呼び方も区別されています。
注)☆印は、ウェブ版ウィキペディアの解説を参照しています。
撮影場所;神奈川県大和市 泉の森公園内 郷土民家園
撮影日時;2019.3.6
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