籠脱けして集団に育った「ハッカチョウ(八哥鳥)」が、横浜市のある川で元気に。

 ハッカチョウ(八哥鳥)と呼ばれる野鳥を知ったのは、野鳥のブログを検索していて偶然に知ることができたものです。止まりものを見る限りは、色が全身黒いのでカラス程度にしか見えないようです。ただ飛翔した時は、羽の真ん中辺が白いのでカラスとは明らかに違うことが分かります。

 

 ハッカチョウ(八哥鳥)は、ムクドリ科のハッカチョウ属に分類され、中国大陸南部、インドシナ半島、台湾、ベトナム、ラオス、ミャンマーに分布しており、南国系の鳥のようです(☆)。確認した野鳥は迷鳥ということではなく、愛鳥家の飼っていた鳥が籠脱けしこの地で自然に増えていったようです。

 

 訪ねた時、川沿いの電線に止まっていましたが、散歩している人はカラス程度にしか見えないらしく、目をくれる人は誰もいません。レンズ越しに見ると、クチバシは白く、橙色に近い小さな目をしており、クチバシの根本部分に小さめの鶏冠があり、特徴的です。また、羽根の中央部が白く、飛翔しないときにも少しだけ白のラインがはみ出して見えています。クチバシの上の鶏冠を見るとやはり南国の鳥という印象です。

 

 棲息しているハッカチョウたちは完全に野生化しており、レンズを向けただけで飛んでしまいます。都会の中の野鳥たちは、人間たちから餌をもらうことにより自分から捕獲することが出来なくなり死に至るケースもあります。ハッカチョウたちは臆病で懐くことはなく、しかも色も黒くて目立たないため、ここまで生き延びているのかも知れません。

 

注)☆印は、ウェブ版ウィキペディアを参照しています。

撮影場所;神奈川県

撮影日時;2019.3.14~15

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コメント: 13
  • #1

    瀬野俊樹 (土曜日, 08 5月 2021 01:02)

    5月7日港南区野庭団地で一羽見ました。最近栄区いたち川などで時々見かけます

  • #2

    鳥の響宴管理人 (土曜日, 08 5月 2021 03:35)

    瀬野 俊樹 様
     ハッカチョウの情報ありがとうございます。先ず、拙い当ブログを拝見して頂き、大変ありがとうございます。
     「ハッカチョウ(八哥鳥)」色が黒いので、少し小ぶりですがカラスと間違えてしまいます。愛鳥家が飼っていたものが篭脱けしたとのことです。こんな黒い鳥に何の魅力があるのかなと思いましたが、実は囀る声、鳴き声のようです。玉を転がすような、とても綺麗な声で鳴きます。あまり鳴かないようですが、撮影した時に偶然鳴いてくれ、初めて聞きました。川沿いが生息エリアのようです。人に飼われていたので懐くかと思いきや、警戒心がとても強い鳥でした。  鳥の響宴管理人

  • #3

    ロア (土曜日, 26 6月 2021 18:34)

    別所インター降りた直ぐに
    3羽ほどいました!

  • #4

    鳥の響宴管理人 (日曜日, 27 6月 2021 06:06)

    ロアさん、初めまして。
    ハッカチョウの情報ありがとうございます。
    羽根を畳み電線などに止まっていると、黒いのでカラスと間違えることが多い野鳥です。
    ロアさんの観察眼は鋭いと思います。

    カラスと違ってクチバシが白いですし、飛んだ時、翼の白い模様が綺麗ですね。
    私は横浜市栄区の金井公園近くの柏尾川で撮影しました。
    水辺が好きなようで、葦が生える遊水地で採餌をします。
    撮影時は群れで行動していましたが、今は繁殖のシーズン、少数になるのだと思います。

    私は初めて聞きましたが、鳴き声がとても綺麗です。玉のようにコロコロと囀ります。
    ハッカチョウは、八哥鳥と書き、八つ歌う鳥だけに歌声(囀り)だけは本当に美しいです。

    鳥の響宴管理人

  • #5

    chuzan (水曜日, 02 2月 2022 14:58)

    先ほど、鎌倉市台で初めて聞く囀声、飛び立つ姿で「?」と思い
    「黒い鳥 羽に白い模様」で検索し、こちらを拝見しました。
    声、羽の他にトサカのような飾り羽根?も特徴的ですね。

  • #6

    鳥の響宴管理人 (金曜日, 04 2月 2022 04:13)

    chuzanさん、コメントを寄せて頂きありがとうございます。
    鎌倉市の方まで生息エリアが広がっているんですね。黒い鳥なので一見すると「カラス」と見誤り見過ごしてしまいます。ただ鳴き声は本当に綺麗です。鳴かなければ注目しないのですが、余りに綺麗な鳴き声なので探してしまいます。名前の八哥鳥の「哥」は、中国語で「歌」の省略文字とのこと、囀りが美しい鳥です。トサカに冠があるのは、繁殖期のオスでしょうか。

  • #7

    さくら (土曜日, 25 6月 2022 05:23)

    2021年頃から兵庫県明石市大久保町辺りの公園の芝生に2羽で降り立ち虫をつついたり
    民家 マンションの屋根 電線などで見かけることが増えました。
    鳴き声がすれば美しいので振り返りどこにいるのか探したくなります。

  • #8

    鳥の響宴管理人 (土曜日, 25 6月 2022 19:39)

    さくらさん、コメントを寄せて頂きありがとうございます。
    兵庫県の明石市で見かけたとのこと、生息域は関東地方だけではないんですね。
    八哥鳥のいるそばで、鳩に餌をあげる人がいましたが、もらっては食べませんでした。人がいると絶対に近ずきません。体に似合わず臆病で凄く警戒心が強い野鳥です。囀りは本当に綺麗ですよね。
    また色々教えてください。

  • #9

    ひろっぽ (金曜日, 16 6月 2023 08:46)

    鴨居駅と中山駅の間の鶴見川沿いで見ました。鳴き声が特徴的だったので、眺めていると飛び立ち、羽の中央が白い事がわかりました。私が見た個体は、それ程大きくなかったため、カラスと間違う事はありませんでした。

  • #10

    kokohana (日曜日, 02 7月 2023 13:31)

    2022年12月頃、大阪府茨木市の自宅付近で見ました。畑に2羽いて、見慣れない鳥だなと近づいたら飛び立ち、羽の白い紋に特徴があったので調べたらハッカチョウだと分かりました。
    同じ場所を月に一度は通りますがそれ以来一度も見ていません

  • #11

    小松久子 (水曜日, 12 7月 2023 18:19)

    最近、保土ヶ谷区の境木地蔵の裏の樹林にグループでいます。今までは普通のムクドリの遊び場でしたが、今年は見たことが無い鳥が飛び回っているので調べたらこのページにたどり着きました。両者、別々にグループ分けされています。しばらく前には一羽だけ家のベランダのブルーベリーを食べに来ていました。気候が暑くなりましたから、生息範囲が広がったのですね。

  • #12

    ラッキーセブン (月曜日, 05 2月 2024 15:55)

    先週2024年2月2日金曜日に横浜市磯子区の市電保存館の裏の木に1羽とまっていました。

  • #13

    ごん (火曜日, 07 5月 2024 16:23)

    20240507 大船駅西口バスロータリーで飛翔している黒い、翼に白い丸のある鳥を見ました。