近所の公園の意外なところで見かけた、警戒心の強い「ハチジョウツグミ(八丈鶫)」

 「ハチジョウツグミ(八丈鶫)」は、ツグミの中に稀に混じっていながら普通のツグミとは別行動を取っています。ハチジョウツグミを最初に撮影したのは、2017年の2月、横浜市の二俣川に近い大池公園で撮影する機会を得ました。

 

 それから二年、この界隈では撮影する機会がありませんでしたが、最近になって近所の公園の意外な所で見かけることが出来ました。

 

 ツグミやハチジョウツグミは、夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、冬季になると越冬のため中国南部、台湾、日本、ミャンマー北部、ロシア東部に南下してくるとのことです(☆)。日本には冬鳥として飛来します。そのうちハチジョウツグミは、八丈島で捕獲されたことに由来するもので(☆)決して八丈島に多い鳥ではないそうです。

 

 ツグミと大きく異なる点は二つ、クチバシの色でツグミは黒いのに対し、ハチジョウツグミはクチバシの付け根や合わせ目が黄色い、胸の色がツグミは黒の斑模様に対してハチジョウツグミはレンガ色の斑模様になります。

 

 このハチジョウツグミ、何故見付けられないのか今回改めて知ることが出来ました。観察していて気付いたのは、人一倍警戒心が強く、人を見ただけで繁みに隠れてしまい人前に顔を出さないのです。ツグミがいるなと反応して双眼鏡で確認する時には目の前にいなくなっているのです。

 

 管理人の考え方として、大規模公園や良く知られた場所は観察場所の公開を前提に伝えておりますが、今回、野鳥の現れる場所が公園でも野鳥観察エリアとは異なり一般の利用者エリアであり、迷惑が掛かる恐れがあるため公開は控えます。今回感じたのは、ツグミだ!などと侮らず、ハチジョウツグミが混じっているケースもあり、良く観察することが重要だと云うことを改めて悟りました。

☆印)Web版ウィキペディアのツグミの解説を参照及び引用しました。第一発見者には深い観察力に敬意を表します。

ハチジョウツグミ(八丈鶫)、正面と横顔

撮影場所;神奈川県

撮影日;2019.4.4

ツグミ(鶫)の横顔、胸の色は黒斑模様。