東南アジアから夏鳥として渡り途中の「コムクドリ(小椋鳥)」、座架依橋の桜並木の上で元気に羽ばたく。

 桜が咲くこの時期、満開の桜の枝に乗って小魚を狙うカワセミの撮影が人気でしたが、サクラと言えば桜の樹にやってくる「コムクドリ(小椋鳥)」も欠かせません。

 

 野鳥を撮影するようになって綺麗な鳥は沢山いますが、陽に当たり銀色に光るコムクドリを見て感動し何とか写真に撮りたいと思ったものでした。当時は渡り途中のコムクドリが地元で見られるとは知らないで、コムクドリの出現情報をネットで調べ、八月の初め頃わざわざ千葉県市川市まで出向き撮影したものです。

 

 コムクドリ、ムクドリに「コ」が付いただけですが生態はかなり違うようです。ムクドリは一年中いますが、コムクドリは東南アジアで越冬して日本には繁殖のため北日本に渡って來る夏鳥とのことです(☆)。千葉県市川市で観察した時期は夏真っ盛りでしたが子連れで移動しており、北日本のどこかで繁殖が成功し、東南アジアに渡っていく途中だったのでしょう。

 

 食性は、樹の上で蜘蛛などの昆虫や毛虫を食べ木の実や新芽なども食べるようです(☆)。コムクドリの生態研究は少ないようで越冬先の東南アジアのどこかなどはまだ解明されていないようです(☆☆)

 

 座架依橋の桜並木にやってきたコムクドリ達、お花見にやってきた訳ではありません。渡り途中の一休み、羽を休めて元気に東北地方に旅立って欲しいと思います。逗留の間は、私たち野鳥カメラマンにも少し、その美しい姿を見せて貰えればと思います。

 

 撮影場所は散歩道路の端を利用してできますが、並行する一般道路は砂利を運搬する大型トラックが運行しており、撮影に夢中になってはみ出さないよう注意が必要です。お互いに声を掛け合って事故の無いよう気を付けたいものです。

 

☆;コムクドリの繁殖生態 小池重人 Strix7 :113-148 1988,  ☆☆;コムクドリの生態と渡りを解明し保全を考える~地域と大学の協働研究として 2015, 東海大学札幌校舎 取組代表 竹中万紀子 以上から一部引用させて頂きました。

撮影場所;神奈川県座間市 座架依橋付近の桜並木

撮影日;2019.4.9

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