四月もまだ上旬と言うのに、早くも夏を代表する瑠璃色の小鳥が東南アジア(☆)から到着したようです。暑い夏でも森の中に入ると美しく囀るオオルリの鳴き声には癒されますが、早くも夏鳥の先陣をきって元気な姿を見せてくれました。
オオルリを確認したという野鳥カメラマンのTさんと一緒に、件の野鳥のいる森の中を訪ねました。着いたばかりで周りに慣れないのか或いは暖かい地方から寒さの残る日本に着いて驚いているのか。何時もは、口を大きく開け高らかにそして美しく囀る鳴き声はまだかぼそいものでした。
つい最近まで青色の貴公子、ルリビタキの瑠璃色が焼き付いているせいなのか久し振りに見るオオルリの濃い瑠璃色がとても新鮮で美しく感じました。白い胸が背中の濃い青を一層際立たたせて見えるのかも知れません。
野鳥を観察し始めて四五年は経ちますが、今回の様に渡ってきて到着したての野鳥を観察するのは初めての経験です。初物って良いですね。感動そのものでした。誘ってくれたTさんには感謝です。
暖かさが増してくる中旬過ぎには、かぼそい鳴き声もメスに告げるラブソングに変わり、囀りは一段と大きくなってくることでしょう。野鳥観察を初めた頃は、囀りが近くで聞こえるため逆に居場所が分からず苦労したものです。大きな声に惑わされ方向が定まらないのです。
オオルリを見つけるポイントは、高い木の天辺に注意することです。メスに居場所を知らせるために大概高い木の天辺で鳴いていることが多いのです。囀りに惑わされることなく、高い所を重点的に探すと良いと思います。また、お気に入りのポイント(ソングポスト)がありますので鳴いていた場所を覚えておくと良いでしょう。
これから森の中は、センダイムシクイやキビタキなどの夏鳥がやってきて囀りで溢れ返ることでしょう。鳥見シーズンの到来、野鳥カメラマンにとって楽しい季節の始まりです。野鳥達には、暑い夏に負けることなく子育てをして元気に乗り切って欲しいと願っています。 ☆印;Web版ウィキペディアのオオルリの解説を参照しています。
撮影場所;神奈川県
撮影日;2019.4.11
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