今年は六羽の雛が誕生。カルガモの家族は、子沢山。もうじき近くの川に大移動です。自動車の運転手さん!轢かないように気を付けて。

 大和市の地元の小さな公園では、今年もカルガモの雛が六羽誕生して元気に泳ぎ回っています。この公園には、カルガモの餌は少ないため、生まれたばかりの雛たちは直ぐに近くの川に行って餌を食べる必要があります。見ているとお腹が空くのか、母親を真似て中州から垂れ下がる草木の新芽など首を長く伸ばして食べていました。

 

 カルガモの雛たちは、これから生きるために最大の難関が待ち受けています。公園から川までの距離は、直線で300メートル位でしょうか。雛はまだ飛ぶことが出来ませんので、当然、徒歩で移動することになります。母親カルガモが先頭に立って一列縦隊で行進することになりますが、最後尾の子カルガモは恐らく必死でしょう。上空からはカラスが狙っていますし、家々の通路には野良猫が待ち受けています。

 

 何といっても最初の難関は、公園に近い道路の横断です。ここは交通量が多く幅員も広いため、横断は大変です。一応信号もついており、車の往来が途切れることはありますが。母親カルガモは信号の色を判断して横断する訳ではなく、車の往来がなければ渡り始めて、後は運次第と言うことでしょうか。

 

 毎年生まれるカルガモの大家族、昨年は十二羽の雛を連れて道路横断に臨みました。今年の倍いる雛たちですから、お母さんカルガモは大変です。さすがに見るに見かねた地元鳥仲間のIさんともうお一方は、道路横断や川までの移動をサポートしてあげたと聞いています。動物思いのIさん達には感謝です。

 

 昨年結成された鳥仲間の「見守り隊」、カルガモを常時見ている訳ではありませんので、気付いた時でしか仕様がありませんが、今季も是非カルガモのためにご尽力を期待したいと思います。

上段左側;母親カルガモは大家族に囲まれて得意げ。一列縦隊の行進は、巣立ちの準備行動。

下段左側;カルガモの雛たちの自由時間。思い思いの行動をしている。

 

撮影場所;神奈川県大和市

撮影日;2019.4.24