連休中の鳥撮りは安近短、秦野の水飲み場で夏鳥のキビタキ撮影、目から鱗の「シジュウカラ(四十雀)」の雌雄判別。

 思いがけない十連休もあと僅かです。連休中の遠出は、道路が込むので家でじっとしておりましたが、さすがに耐えられず、昨日は秦野市にある権現山の水飲み場を訪ねました。

 

 この水飲み場は、秦野市が権現山の頂上にバードサンクチュアリーとして野鳥のために水飲み場を設営しており、野鳥達の憩いの場になっています。やって来る野鳥達を観察できるように観察窓が作られ、訪れるハイカー達も時々覗いては、水を飲む小鳥たちの幸福そうな姿に癒されています。

 

 野鳥愛好家達にも人気のスポットで、何時もは満杯なのに今日は先客CMは二人きりでした。今回は、夏鳥として来ているキビタキに出会うために訪ねました。カメラをセットして休んでいる間にキビタキが来たようです。隣のカメラマンさんが親切に教えてくれ、何とか水浴びを済ませ毛繕いをしている所だけカメラに収めることが出来ました。

 

 野鳥達の出方としては、普段よりも少ないように感じました。適度な雨もあり水が足りているのかも知れません。やって来る鳥たちは、水を飲むよりも水浴びが目的のようでした。

 

 九時を回る頃、若い夫婦と二人の子供連れがやって来ました。上の子は小学三年生になるという少女でしたが、この少女の野鳥の知識が素晴らしい。野鳥図鑑を買ってもらい毎日見ているとのことでしたが、何という鳥かすべて当ててしまうのです。野鳥を愛する者としては、こうした少女が興味を持つことは願ってもないことで心強い限りです。

 

 この少女の博学なのは、単に野鳥の名前だけではなく生息域や雌雄の見分け方までも知っていました。水場にやって來る野鳥達はメジロやシジュウカラ、ヤマガラだけでしたが、シジュウカラの雄だ雌だと区別しているのには驚きでした。

 

 ジッ、ジッと鳴く声から付けた、シジュウカラ(四十雀)ですが、日本や韓国を含む東アジアやロシア極東にしか分布しておらず、ヨーロッパでは見られないようです(☆)。

 

 今、シジュウカラは恋の季節、木の天辺で声高らかにツィピー、ツィピーと鳴いていますが、20種類の鳴き声を使い分けているとのことです。雌雄の区別ですが、胸の縦線が太いのが雄、狭いのが雌とのことです(☆)。

 

注)☆印は、Web版ウィキペディアのシジュウカラの解説を参照及び引用しています。

撮影場所;神奈川県秦野市権現山 バードサンクチュアリー

撮影日;2019.5.4

四十雀の雄(左側)と雌(右側)。胸の黒い縦線が太い方が雄(左)と細い黒線(右)