連休明けは「コマドリ(駒鳥)」のメッカ、山梨県の柳沢峠に遠征。「コルリ(小瑠璃)」ポイントと行ったり来たりで、高山帯の野鳥を総なめ撮影。

 連休も終わり山の天気も安定して来たため、8日火曜日には先輩カメラマンのTさんと共に、山梨県甲州市の柳沢峠を訪ねました。狙いは言うまでもなく、コマドリ(駒鳥)とコルリ(小瑠璃)を撮ることです。

 

 柳沢峠は、ハイカーたちのために甲州市が設営する無料の駐車場が用意されおり、一般の人も利用することができます。入り口近くには公設のトイレもあるので安心です。また、一段下には軽食の摂れるお土産物屋さんもあります。

 

 今回撮影する、コマドリとコルリを改めてウィキペディアから調べて見ましたが、両者ともスズメ目のツグミ科で、日本には繁殖のため渡来する夏鳥です(☆)。生態は、低山地から亜高山帯にかけて笹などの下草が茂る場所を好むようで、柳沢峠周辺の環境は、コマドリやコルリの好む条件が揃っていると言ってよいでしょう。

 

 いずれも繁殖は夏季に行われ、その繁殖地はコマドリの場合、日本やサハリン、南千島が、そしてコルリは、日本、中国北東部、ロシア南東部、朝鮮半島でそれぞれ行われ、冬季はコマドリの場合、中国南部へ南下するのみですが、コルリは東南アジア方面へも南下するとのことです(☆)。

 

 この中、タネコマドリと称して、伊豆諸島や種子島、屋久島で独自に進化を遂げた亜種もいるとのことです(☆)。管理人は、三宅島でタネコマドリを撮影していますが、姿・形は似ているものの生態や鳴き声は少し違うようです。

 

 野鳥の場合、繁殖の時期は、特に雄が雌に愛を伝える時でもあり、雄がより綺麗になる時期になります。コマドリの撮影をしていて、突然、尾羽を上げて扇の様に開いて見せてくれましたが、雌への求愛のポーズだと知ってびっくりしました。コルリも尾羽を上げて囀る行動をとりますが、今回は両者ともそうした求愛のポーズは見せてくれませんでした。

 

 ゲート近くの第一の水場は熊笹が枯渇して見通しが良くなり、コマドリは出難くなったようで、暫く上った第二ポイントがコマドリ、直ぐ近くを上ったカーブ突端の熊笹密集地がコルリのポイントになっています。

 

 撮影場所が限られているため道路の端を利用することになりますが、近くで工事が行われており工事用の大型ダンプの出入りがあります。声を掛け合って邪魔にならないよう気を付けたいものです。

 

 やって来た野鳥は、コマドリ、コルリの他、キビタキの雄と雌、クロジ、ゴジュウカラ、コガラ、ソウシチョウ、シジュウカラ、カケスを撮影することが出来ました。ゴジュウカラの子連れ給餌も見ることが出来るかもしれません。

 

注)文中、☆印の文章は、Web版ウィキペディアからコマドリ及びコルリの解説を参照及び一部引用しています。

撮影場所;山梨県甲州市上萩 柳沢峠

撮影日;2019.5.08