春日部市の大池親水公園で「サカツラガン(酒面雁)」の雛が誕生!既に大きくなった四羽と生まれてまもない一羽が二組の親に優しく見守られて。

 昨年の11月、珍しいサカツラガン(酒面雁)が春日部市の大池親水公園で見れるとの情報をもらい訪ねましたが、その時に地元のカメラマンさんから春先は雛が誕生するからと言われておりました。野鳥ブログにも雛誕生の情報が出ており、早めにと思いながらこの梅雨空、何とか快晴の本日、やっとチビちゃんたちに会うことが出来ました。

 

 昨年見た時、四組のカップルが見られましたが、そのうちの二組から雛が誕生したようです。一組は五月中に誕生していたのでしょう。四羽の雛がおり、かなり大きく成長しています。もう一組は子育ての経験が少ないのかも知れません。二羽しか生まれませんでした。しかも、そのうちの一羽は仄聞なので何とも言えませんが、カラスとかに襲われたのではなく、親が歩き回ったときに子供の足を踏みつけ、踏み所が悪く泳げなくなり亡くなったと地元の方から教えて頂きました、

 

 サカツラガン(酒面雁)の顔は、「酒を飲んだ時の様に赤い顔をしているからと」と先輩のカメラマンから聞きましたが、今日新たに発見したのは、首と顔を地面すれすれまで落としながら上下左右に振る姿は、カンフー映画の中に出てくる「酔拳(正式な中国武術にはない)」の使い手のような動きを見せていました。

 

 訪ねた時、何時もの定位置の岩が積み上げられた場所ではなく、道路沿いの入り口の広場に全部集まっていて日向ぼっこを楽しんでいました。餌を上げに来たボランティアの奥様はここでは餌を上げられないとのこと。理由を尋ねると一度覚えてしまうとまた来るようになり、道路が近く危険であるからと言うことでした。

 

 地元の方たちの手厚い保護を受けている、サカツラガン達、ウィキペディアの情報では、元々の個体そのものが少なくなっていることですので、ここ大池親水公園は数少ない稀少な繁殖地になっているのかも知れません。数えて見ると成鳥が九羽、雛は一羽亡くなって五羽、合計十四羽在籍しています。周辺は民家が近いため難しい問題を孕んでいそうです。

 

 カザフスタンや中国そしてモンゴルでしか繁殖していないサカツラガン、ここ大池親水公園で雛を連れたサカツラガンの親子を見ることが出来ました。雛は何時見てもどれも可愛いですね。

両親に優しく見守られ育てられる一羽になったサカツラガン(酒面雁)の雛

撮影場所;埼玉県春日部市 大池親水公園

撮影日;2019.6.13