この橙色の菊の紋所が目に入らぬか!!国内最小、鳥の王様「キクイタダキ(菊戴)」が富士山五合目の水飲み場に参上。

 冬場、越冬のため近くの公園までやって来るキクイタダキ(菊戴)ですが、昨年は情報がありながらも撮ることができず、昨年に続いて富士山五合目まで出掛けキクイタダキを撮影してきました。

 

 キクイタダキは、写真で示すように頭頂部に黄色い冠羽があり、菊を戴くという意味でキクイタダキの名前が付いています。ヨーロッパでは、王冠を冠っているように見えることから「鳥の王」と呼ばれるそうです(☆)。昨年は、この奥庭荘で念願のキクイタダキを撮ることが出来ました。

 

 キクイタダキは、スズメ目で全長10センチメートル、翼開長でも15センチメートル程度、重さは3~5グラムと軽量で、日本国内でも最小の野鳥になっています(☆)。その分布は、ユーラシア大陸の高緯度から中緯度にかけて広く分布し、針葉樹林に生息しているとのことです(☆)。冬には針葉樹の多い公園や里山にも降りてくるとのことで、近くの都市公園での撮影情報を良く見聞きします。キクイタダキの主な食べ物は、蟻の幼虫や昆虫およびクモ類などで、時折枝に付いた昆虫などはホバリングしながら捕食するそうです(☆)。

 

 管理人が訪ねたのは、富士山五合目の奥庭荘という登山客の宿泊するバンガローの水飲み場で、駐車場からは富士山の斜面を下る石畳があり、そこを下りて行きます。歩いて10分~15分程です。石畳の道路はバンガローへの物資搬送を車でできるように両サイドがコンクリートで固められ、そこを通れば楽に歩けます。通路は、カラマツやコメツガなど針葉樹の林を抜けて行きます。

 

 今回、帰りの道すがら駐車場に近い所で、初めて水場以外の場所でキクイタダキを見ることが出来ました。囀りがして程なくカラマツの老木に止まるキクイタダキを発見。カメラには収められませんでしたが大収穫でした。下界は夏日が報じられる気温でしたが、ここ富士山五合目は、じっとしていると冬のジャンバーを羽織らないと寒いくらいでした。

 

☆印は、Web版ウィキペディアのキクイタダキを参照及び引用しています。

撮影場所;山梨県富士河口湖町 富士山五合目 奥庭荘

撮影日;2019.6.25