高山帯や亜高山帯に生息する「ホシガラス(星鴉)」が、富士山五合目奥庭荘の水飲み場に出没。

 富士山五合目の奥庭荘は登山客の宿泊施設として利用されていますが、周辺土壌は火山灰の堆積地であることから水が溜まる場所がなく、野鳥にとって適当な水飲み場がありません。そこで施設では、野鳥のために水浴びや水飲み場として利用できるように小さな池を用意しています。

 

   到着して間もなく、麓から運んだと思われる水を四角い大きな缶からそれぞれの池に注いでいました。毎日欠かさず続けておられるご苦労に対して感謝の意を表します。

 

 カラスと聞くと真っ黒のハシボソやハシブトのカラスをイメージしてしまいますが、カラスの仲間にはこんな綺麗な鳥もいるんですね。黒茶色の体色に白い斑点が縞を成して、星空の様に見えることからその名が付いたというホシガラス(星鴉)。日本では四国以北の高山帯から亜高山帯に生息し、冬季は低地に降りてくるとのことです(☆)。 

 

   北方の広大な針葉樹林を生息場所にしているホシガラス、主にマツの種子を食べているそうです(☆)。ただ生息場所が高山帯や亜高山帯と言うこともあり、一般人にはなかなかお目にかかれないだけで、登山家などは良く知っている方が多いのかも知れません。

 

 富士スバルラインは、7月10日から9月10日の夏場だけマイカーの乗り入れが規制されます。マイカーをスバルライン入り口近くの駐車場に停め、シャトルバスの停留所がありますので、そこからバスに乗って五合目にある奥庭荘入り口まで行くことは出来ます。 

注)☆印は、Web版ウィキベディアのホシガラスの解説を参照・引用しています。 

撮影場所;山梨県富士河口湖町 富士スバルライン五合目 奥庭荘

撮影日;2019.6.25