土浦市は、学園大橋の桜川中州に驚くばかりの大規模なサギ集団!?色々なサギに混じって、中国と行き先を間違えた?ワインカラーの「アカガシラサギ(赤頭鷺)」が一羽、人目を引いて。

 今日の天気予報は快晴ではありませんが少し晴れ間が見れるとあって、前日に先輩野鳥写真家のS・Tさんと八王子市までサンコウチョウを撮ろうと約束。残念ながら空振りで、急遽アカガシラサギの撮影に変更しました。

 

 常磐道から土浦桜まで行き、話題のサギの一大コロニーを見てきました。桜川に架かる学園大橋を進んでいくと中州の一面はサギだらけでこれには度肝を抜かれます。営巣しているサギの種類は、チュウサギ、ゴイサギ、アマサギなど多数が確認でき、産まれた雛や幼鳥を含めると大変な数のサギ群です。その中でも一際目に付くのが、頭や首周りが美しいワインカラーの「アカガシラサギ(赤頭鷺)」でした。

 

 アカガシラサギは、中国の南部では留鳥になっている鳥で、主に中国中東部で繁殖活動が行われ、冬季には、インドネシア、カンボジア、タイ、マレーシア、中国南東部、台湾などの東南アジア各国にに渡って越冬をするそうです。日本には夏鳥として少数が南西諸島に飛来してくるとか。過去、秋田県、熊本県、千葉県で繁殖事例があったそうです(☆)。

 

 このアカガシラサギ、同じ個体かどうか分かりませんが、昨年も単独でここ土浦の桜川中州に夏鳥としてやってきています。過去にやって来ているアカガシラサギは、ペアで訪れて繁殖も見られていますが、残念ながら、土浦のアカガシラサギは独り身なので、アマサギなどの産んだ雛の面倒を見てあげるヘルパー役をしていました。昨年、管理人は、アカガシラサギの後をアマサギの幼鳥たちが追いかける光景を覚えています。決して勘違いではなく、動物の世界でも姿・形は違っても、世話をしてくれるものが「」と認めてくれたのでしょう。

 

 アカガシラサギの食べ物は、他のサギと同じように動物食で、魚類や甲殻類、水生昆虫、両生類とのことです。和名は、その色からアカガシラサギ(赤頭鷺)と付けられており、学名は、アルデオラ・バッカス(Ardeora bucchus)で、バッカスは、ローマ神話の酒神を指し、夏羽の色彩が赤ワインを連想させることに由来するそうです(☆)。独り者のアカガシラサギ君、来年は奥さん連れで来日して是非二世を育てて欲しいと願っています。

 

注)☆印は、Webウィキペディアのアカガシラサギの解説を参照・引用させて頂きました。

 

撮影場所;茨城県土浦市佐野子 桜川中州

撮影日;2019.7.13