平塚の休耕田には、ムナグロ(胸黒)を始めオオジシギ(大地鴫)やタシギ(田鴫)、ヒバリシギ(雲雀鴫)などが続々到着中。

 先週から平塚の休耕田に、渡り途中のセイタカシギ(背高鷸)やタカブシギ(鷹斑鴫)の到着を確認していますが、今週からはムナグロ(胸黒)やオオジシギ(大地鴫)、タシギ(田鴫)そしてヒバリシギ(雲雀鴫)など渡り途中のシギ類が続々到着しています。

 

 このうちのムナグロ(胸黒)を少し堀下げて調べて見たいと思います。ムナグロは、チドリ目チドリ科ムナグロ属でシギの分類には入りません。その分布は、シベリアとアラスカ西部のツンドラで6月から8月にかけて繁殖が行われ、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部に渡り越冬します。日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に飛来し、本州の中部以南では越冬する個体もいるとのことです(☆)。

 

 雌雄同色で全長は24センチメートル、翼開長は60センチメートルです(☆)。写真からも分かるとおり顔から腹の下まで黒く名前の由来どおりで、その上部には白の縁取りがあります。また、背中の部分は黄褐色及び黒褐色の斑模様になっています。ピョピョ若しくはキピョーと鳴き、オオジシギやタシギなと同じ仲間に警戒を報せていました。

 水田や草原、干潟、河原、河口などになどに生息し、昆虫や甲殻類を捕食するとのことです(☆)。

 

 渡りのシーズンに入り、平塚の休耕田には続々シギチ類が入って来て沢山のカメラマンで賑わうことでしょう。まだまだ暑さは続くようなので、こまめな水分補給をして熱中症には是非気を付けたいところです。また、農道に駐車する機会も増えて来ますので、お互いが声を掛け合って交通の支障にはならないように注意したいですね。

 

 写真は、ムナグロ、オオジシギ、タシギ、ヒバリシギです。

 

注)☆印は、Web版ウィキペディアのムナグロの解説を参照。引用しています。

ムナグロ(胸黒)2枚、オオジシギ(大地鴫)2枚、タシギ(田鴫)2枚、ヒバリシギ(雲雀鴫)1枚

撮影場所;神奈川県平塚市

撮影日;2019.8.28