台風の余波か?平塚の休耕田に「ツルシギ(鶴鷸)」やトウネンがお立ち寄り。警戒心の少ないツルシギ、常に四羽で団体行動のトウネン。到着してから採餌に夢中。

 房総半島を直撃した台風15号、今までにない暴風は電柱や木々を薙ぎ倒し、停電の復旧が思うように進まない状況で、一日も早い電気の開通が望まれています。前回のブログに平塚の海岸でコオバシギが立ち寄っていることを紹介しましたが、今回は休耕田にも渡り途中のツルシギ(鶴鷸)とトウネン(当年)が強い風に足止めされ羽を休めています。

 

 ツルシギはチドリ目シギ科の野鳥で、足とクチバシが赤く、ツルを連想させることからツルシギ(鶴鷸)と名付けられたそうです。その分布はユーラシア大陸の寒帯や北極圏で繁殖し、冬季はアフリカ大陸中部、地中海沿岸、中近東、インド、東南アジアに渡り越冬するとのこと(☆)。

 

 日本には春と秋の渡りの時期に全国的に渡来し、特に秋よりも春の渡りの方が渡来数が多いそうです。羽の色は夏羽と冬羽で違い、春の渡りには、全体がすすけた黒色となる夏羽が見られ、秋には全身が灰褐色で上面が細かな黒褐色の斑紋様となる冬羽が見れるようです(☆)。

 

 立ち寄りのツルシギは、頭部と全体が灰褐色で「冬羽」でした。ツルを連想することから名付けられたツルシギ、足は赤色でクチバシは黒く、下クチバシの基部は赤い色をしており精悍な顔立ちをしています。甲殻類や貝類、昆虫などを食べる動物食(☆)とのことですが、降り立った休耕田で何を食べるのか忙しそうにクチバシを水中に差し込んでいました。管理人にとって、ツルシギ(鶴鷸)はコオバシギ(小尾羽鴫)に続いて初見になりラッキーでした。

 

 立て続けに二種類のシギ類を撮影し感じたことは、名前を教えて頂けなければ何というシギなのか分からないと言うのが率直な所で、まだまだ勉強する余地があるということを身に沁みて感じています。今回、休耕田でツルシギと同定された野鳥観察家には敬意を表し、感謝します。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアの「ツルシギ」の解説から引用付け加えています。 

撮影場所;神奈川県平塚市 休耕田

撮影日;2019.9.14