渡り途中で立ち寄っている「タカブシギ(鷹斑鴫)],トウネンなどに混じって警戒しながら採餌行動。遅ればせながら今年初めての撮影。

 渡り途中の「タカブシギ(鷹斑鷸)」が休耕田に入っていることを承知しながら何回か通っていたのですが、なかなか出会えず、今回は別のシギ類を探しに来て偶然にもタカブシギと居合わせ撮影することができました。

 

 Webのウィキペディアでタカブシギを調べて見ると、学名はTringa glareolaでglareolaは、羽根の模様が小石の様に並んで見えるという意味で名付けられていると説明されています。管理人には和名の「鷹の紋様の鷸」が的を得ているような気がします。

 

 タカブシギは、ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡り越冬するとのこと(☆)。日本には旅鳥として春と秋、渡りの時期に全国的に渡来し、関東地方以南では少数が冬鳥として越冬するそうです(☆)。野鳥にとっては食べ物と住む環境が整えば、無理をして渡りを行う必要は無くなりますのでそうした鳥が出てきても不思議ではありません。

 

 タカブシギは、体長20~22センチメートルでやや小柄な方になり、夏・冬で羽が変わり、繁殖期を除いて数羽から数十羽単位で群れを作り行動するとのことです(☆)。タカブシギは、国際自然保護連合でレッドリストの軽度懸念に指定を受け、日本では環境省によりレッドリストの絶滅危惧種Ⅱ類に指定を受けているそうです。

 

 野鳥を観察していて感じることは、年々休耕田の数が減少しており、渡りのシギ類の羽を休める場所が少くなって心配でなりません。管理人が住む町に近い茅ケ崎市の農家では、これから渡ってくるタゲリの保護活動に取り組んでおり、生産されたコメには、「タゲリ米」と名付けて消費者に届けていると聞いています。

 

 野鳥が安心して住める農地環境は、私たちも安心・安全な食べ物を受け取るということに繋がると思います。減反政策が無くなり休耕田が少なくなっておりますが、良い知恵を絞って打開し、野鳥の生息環境を守って行きたいものです。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのタカブシギの解説を参照し、一部引用させていただきました。

撮影場所;神奈川県平塚市 休耕田

撮影日;2019.9.14