トレードマークの長い尾が短かな「ガビチョウ(画眉鳥)」が、河原の草むらで早朝から愛の囀り。

 ガビチョウ(画眉鳥)は、中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する野鳥ですが、日本ではペットとして飼われていたものが篭脱けをして定着・繁殖したもので、中国名は「画眉」と言い、和名はここから名付けたとか。大きな鳴き声で美しく囀り、中国では愛玩鳥として一般的に広く飼われているとのことです(☆)。

 

 また、ガビチョウやカオグロガビチョウ、カオジロガビチョウそしてソウシチョウなど四種類の鳥類は、特定外来生物に指定され「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づいて、日本在来種の生態系や諸々の事柄について被害が出ないか等を調べるようになっています(☆☆)。

 

 大きさは、小鳥の中では大きい方で、22~25センチメートルあり、黄色いクチバシと長い尾が特長だと言うことです。体色は茶褐色で目の周り及び眉上に伸びた白い紋様が特徴で、囀りは美しく他の鳥の鳴き声を器用に真似ます(☆)。この地域で観察したガビチョウ達は、尾の抜け変わりなのか全て尾が短いタイプでした。尾が短いため少し不格好ですが活動的です。愛の囀りなのでしょう、枝の上に載って暫く囀っていました。

 

 ガビチョウは、雑木林や藪の中、河原で生息し、地上採食性で昆虫や果実を食べるとのことです(☆)。余り人前には出てこない臆病さもありますが、採餌をする時などは憚らず音をたてる大胆な面もあり、繁殖を増大させることに繋がっているのかもしれません。

 

注)☆印は、Webウィキペディアのガビチョウの解説を参照し、☆☆印は、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律から抜粋しています。 

撮影場所;神奈川県愛川町

撮影日;2019.9.17