久し振りに訪ねた山の水飲み場は、北国から立ち寄った渡り鳥の「エゾビタキ(蝦夷鷄)」が加わり、水飲み場は大混雑。

 先週頃まで休耕田の田圃や海岸にやって来た渡りの水鳥を撮影するのに大忙しでしたが、山の方でも今、権現山の水飲み場には北国から渡来した「エゾビタキ(蝦夷鷄)」が加わり大混雑になっているようです。

 

 エゾビタキは、ヒタキ科のサメビタキ属で、夏季にはシベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニアへ南下して越冬をする野鳥で、日本には旅鳥として春と秋の渡りの時期に飛来するとのことです(☆)。

 

 渡りの時期は、平地から山地の明るい林が好まれ、渡来している権現山公園は、弘法山まで稜線が広がり一体化しており、エゾビタキにとって理想的な生息域になっています。地元の写真家の話では、例年11月の初旬頃まで逗留してくれると教えて頂きました。

 

 食性は、動物食で昆虫等を食べ、飛翔している昆虫も空中でホバリングしながら捕食をします。ミズキの実を食べたりもするということですが、今回撮影していて種子だけを吐き出す瞬間をとらえることができました。

 

 寒い冬を避けるために南の島に渡っていくエゾビタキ、来年も元気な姿を見せてほしいですね。

 

注)  ☆印は、Web版ウィキペディアの「エゾビタキ」の解説を参照いたしました。

撮影場所;神奈川県秦野市 権現山公園

撮影日;2019.9.24