秋色に染まった宮ケ瀬湖畔の桜並木に、赤色型とお腹の白いトケン類のツツドリ(筒鳥)が揃い踏みで登場し、好物の毛虫を堪能。

 先日鳥仲間のOさんが「トケン類の撮影は、カッコウ(郭公)だけになった。」・・・?「トケン」とはと言うのも恥なので、適当に合わせて聞いていました。トケン類の「トケン」とは、ホトトギスの別名に「杜鵑」と表す言葉があるそうですが、音読みすると「トケン」となり、ツツドリは、トケン類の仲間ということらしい(☆)。

 

 ツツドリは夏鳥で繁殖を終え越冬地の東南アジアに渡っていくのですが、宮ケ瀬湖畔に到着したのは九月の初旬でした。久しぶりの湖畔は、すっかり色づき秋色に染まり、青葉の陰に隠れて見えなかったツツドリも、葉に集る好物の毛虫を求める姿が捉えやすくなりました。

 

 ツツドリの体長は、ホトトギスの28cmやカッコウの35cmに対して中間の大きさ33cmになります。ジュウイチは、ツツドリよりも小さい32cmになります(☆☆)。実は、管理人は今季4種類のトケン類を制覇しました。

 東南アジアからシベリアにかけて分布するツツドリですが、大きさこそ多少の違いはあるものの色や姿・形がよく似ていて区別するのが難しい鳥たちです。

 

 ツツドリは、平地から産地の森林内に単独で生息するため、なかなか見る機会がありません。ただ、繁殖期の雄は、名前の由来にもなっているように「ポポ ポポ」と筒を響かせるように鳴くとのこと(☆☆)。確かに森で野鳥を追っていると鳴き声だけ聞くことがあります。

 

 トケン類が毛虫を食べられるようになったのは、他の野鳥との食料争奪を防ぐためとか。トケン類は胃の中に毛虫の毒を中和する特別な物質を持っているとのことです。

 

注)  ☆印は、「トケン類って何」グッドぐんま2 2011.5.23自然観察、☆☆Webウィキペディアのツツドリの解説を参照しています。 

撮影場所;神奈川県清川村 宮ケ瀬湖畔園地

撮影日;2019.9.25