日光戦場ヶ原は、朝夕の厳しい冷え込みで草原全体がモミジ色に染め上がり、北国からのお客様の「ノゴマ(野駒)」が湿原の木道沿いに出没。

 ノゴマ(野駒)は、日本では北海道に繁殖のため飛来し、本州以南では渡りの途中立ち寄りをする旅鳥ですが、日光戦場ヶ原は渡りのルートに当たるらしく、毎年立ち寄りがあり、野鳥写真家たちを楽しませてくれます。地元写真家さんの話では、先週水曜日頃到着して一週間くらいが経つとのことでした。

 

 次の目的地は、埼玉県の狭山湖辺りかもしれません。管理人は、北海道に行けないので毎年狭山湖を訪れていますが、なかなか巡り合うことができませんでした。今回は、先輩カメラマンのMさんと話が進み念願の「ノゴマ(野駒)」撮影を一緒にしました。

 

 ノゴマは、夏季に中国、ロシアなどで繁殖し、冬季は東南アジアへ南下して越冬します(☆)。東南アジアは、台湾やフィリピン、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの他、インドまでを含む広範囲に分布します(☆)。

 

 全長は15.5cmで、和名のノゴマは、原のコマドリとの意から名付けられたと(☆)言いますが、コマドリよりも少し大きめです。上面が緑褐色で胸部から腹部にかけて淡白色、眉状の白い斑紋とクチバシから目元にかけ同じように白い斑紋が目立ちます。また、喉元の赤橙色の斑紋がこの野鳥のシンボル的な特徴ともいえます。

 

 食性は動物食の強い雑食で主に昆虫類を食べ果実も食べるとのことです。一緒に撮影していたカメラマンさんの話では、枯れた草の間から時折顔を覗かせるとの話しを聞きましたので、恐らく昆虫類を捕食していて顔を出すものと思われます。また、木道沿いの熟したウメモドキの果実を狙って枝に上がることもあるとか、今回の撮影したノゴマは、到着したてなのかサービスが満点でした。一緒に撮影させてもらったカメラマンさんたちには色々教えて頂き感謝です。

 

注)  ☆印は、Web版ウィキペディアの「ノゴマ」の解説を参照・引用しています。 

撮影場所;栃木県日光市 戦場ヶ原

撮影日;2019.10.1