収穫の終わった田圃にやって来た、渡り途中の「ノビタキ(野鶲)」。藁馬の上から一直線に飛び降りて、獲物を繰り返しゲット!!

  あちこちで黄金色の田圃から稲が刈り取られ収穫の時期が始まりました。この時期に決まって顔を見せるのが、渡り途中の「ノビタキ(野鶲)」です。渡りのノビタキは、河原など秋の花に集まる昆虫類を求めて一時逗留し、渡りのための栄養補給を行います。秋桜畑にも昆虫を狙ってノビタキが来るので、秋桜花とのコラボ写真に挑戦する方もいるのでは。

 

 今日は、相模川沿いにある収穫の終わった田圃を訪ねました。稲刈りはすっかり終わり、この田圃は珍しく藁干しのために「藁馬」が作られていました。件のノビタキは、この藁馬の上に陣取り、獲物を探しているのです。獲物を見つけるや否や急降下してゲットしていました。

 

 ノビタキは、夏季にユーラシア大陸の中部や西部で繁殖し、冬季は東南アジアやインドなどに南下して越冬するとのことです。日本では夏鳥として本州中部以北に渡来して繁殖し、冬季は東南アジア方面に渡って越冬するようです。なお、本州中部以南では春秋の渡りの時期に見ることができるとのことです(☆)。

 

 涼しい気候を好むらしく、本州では高原、北海道では平地に生息して繁殖を行い、渡りの時期は平地の河原や田圃に降りて来るようです。体長は13cmと雀くらいの大きさで、成鳥の雄の夏羽は頭部や喉、背中、翼尾が黒く、頸の両側と腹部は白色です。管理人は、繁殖場所の一つである山梨県の北富士演習場で夏羽の雄を確認しています。

 

 今回到着しているノビタキは冬羽で、全身が橙黄色、頭部や喉は黒褐色をしており雌雄同色です。現認した二羽のノビタキは仲良く行動して夫婦と思われますが、雌雄同色と言いながら雄の方が黒が濃く、綺麗に見えました。

 

注)   ☆印は、Webウィキペディアから「ノビタキ」の解説を参照し、一部引用しています。

 

撮影場所;神奈川県愛川町 相模川水系河原

撮影日;2019.10.3