「磯」が付くので海辺の鳥と勘違いの「イソシギ(磯鷸)」。河川や湖沼の方が多く生息し、相模原の沈殿池にもやって来た一羽のイソシギ。

 先日は、渡りの水鳥を撮影するため相模原の沈殿池を訪ねましたが、堤体斜面の水辺付近からピィー・・ピィーと少し甲高い囀りが聞こえてきました。鉄柵越しに斜面をそっと覗いて見ると、しきりに尻尾を上下させながら水際をせわしなく動く野鳥がいました。胸には白い切れ込み、イソシギ(磯鷸)です。

 

 管理人が野鳥に興味を持ったのは六年前になり、地元の公園でカワセミを待つ間にピィーと囀りながら水面を飛んで岩の上に止まった野鳥が偶然にもイソシギだったと言う思い出があります。もちろん、その時名前は分からず、後から鳥仲間の先輩から教えて頂きました。

 

 イソシギという言葉は、映画の主題歌を連想し、磯という言葉から海辺の水鳥とばかり思っていましたが、実は海辺よりも河川や湖沼の方が多く生息しているようです。日本では九州から本州中部まで周年生息する留鳥となっており、それより以北では冬季になると越冬のため南下してくる冬鳥とのことです(☆)。

 

 イソシギは体長が20センチメートルで、眼の上にある眉状の斑紋は白く、胸部側面に腹から続く白い切れ込みが特徴です。この時期、似た仲間には少し大きな「クサシギ(草鷸)」がいます。クサシギは秋冬に冬鳥として見られ、イソシギと似ているため間違いやすいとのことですが、胸の切れ込みがない方がクサシギとのことです(☆)。

 

注)   ☆印は、Web版ウィキペディアよりイソシギの解説を参照し引用しています。 

撮影場所;神奈川県相模原市南区下溝 相模原沈殿池

撮影日;2019.11.5