「ハシビロガモ(嘴廣鴨)」が、都会のど真ん中にある市川市の公園に渡来中。目立たない池の奥で、緑と白の羽を際立たせて優雅に遊泳。

 これまで見てきた中でも一際濃い緑の頭と胴回りの茶が美しい「ハシビロガモ(嘴廣鴨)」を、都会のど真ん中にある市川市の都市公園で観察してきました。この池でハシビロガモは、地味な色彩の雌と綺麗な個体の一羽ずつを確認しており、二羽はそれぞれ別のところにいましたが、カップルだと思われます。

 

 管理人は、以前のブログで小田原城のお堀にいるハシビロガモを取り上げさせていただきましたが、今回の個体はそれよりも白と緑の濃さが強く大変綺麗な個体です。シャベルの様な大きなクチバシも荒れておらず、恐らく若い成鳥かも知れません。

 

 幅広のクチバシ、大きな嘴の中には小さな歯がたくさん並んでいて漉器(こしき)の役目をしているそうです。普通の鴨は、藻や植物片を食べていますが、ハシビロガモは水中の浮遊物やプランクトンを大きな口ですくい取り、濾(こ)して食べているのです(☆)。

 

 ハシビロガモは、ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の高緯度から中緯度地方で繁殖が行われ、冬季には、アフリカ大陸、北アメリカ南部、ヨーロッパ南部、インド、中国南部そして日本に南下して越冬をするとのことです(☆)。大きさは、約50cmでカモ目、カモ科、マガモ属に分類されています(☆)。

 

 管理人は最初にこの水鳥を見た時、シャベルの様な大きなクチバシにびっくりし、水の中ではともかく陸上ではあの分厚い嘴を引きずって歩けるのかと心配しました。一見重そうなクチバシですが意外と軽いのかも知れません。池の中では毛繕いをするのに毛を逆立たせ、大きなクチバシを器用に使って繕っていました。

 

注)☆印は、ウェブ版ウェキペディアのハシビロガモを参考にしました。

撮影場所;千葉県市川市 J公園

撮影日;2019.11.24