寒いシベリアから秩父連山の一角にやって来た、真っ赤な色をした冬鳥の「オオマシコ(大猿子)」。少数が群れになって森林を飛び交い中。

 野鳥を観察し始めると珍しい青い鳥や黄色い鳥そして赤い鳥へと際限なく広がり、撮影の難易度も高いものに移っていくようです。生息環境が違いますので、全ての野鳥が近隣の公園に来てくれるとは限らず、逗留場所まで行って撮影せざるを得ない野鳥もいます。「オオマシコ(大猿子)」は、そんな小鳥です。

 

 奥秩父の森の奥には、今年も寒いシベリアから真っ赤な鳥、「オオマシコ(大猿子)」がやって来てくれました。管理人は、野鳥を撮影し始めて3年目くらいに「ベニマシコ(紅猿子)」の存在を知り、その撮影現場で更に真っ赤な鳥がいると言うことを鳥仲間から教えてもらいました。それが「オオマシコ(大猿子)」です。

 

 オオマシコは、夏季に中央シベリアから東シベリアにかけて亜寒帯の地域で繁殖し、冬季はモンゴル、中国東部、朝鮮半島及び日本に渡り越冬するとのことです。日本には少数が冬鳥として渡来するとのこと。体長は、約17センチメートルで、成長の雄は額と喉に銀白色が入るとのことです(☆)。

 

 オオマシコの魅力に嵌り、鳥仲間の三人で意気投合し、彼の地に遠征したのは2年前になります。標高の高い山の頂にある撮影現場は当時と変わらず、東屋近辺に切り倒した白樺の木が置かれ、その上に止まったところを撮影することができます。なお、撮影が梢に止まったところ狙うには、近づく時の鳴き声に注意しておき、樹木に止まった時を狙って撮影することは出来そうです。標高の高い場所なので暖かい服装と懐炉など持たれると良いでしょう。また、降雪の心配もありますので、スパイクタイヤの装着は必須です。

 

 大勢で野鳥を撮影する現場で最近気になることは、大きな声で話をする方が増えたことです。管理人を含めて高齢化が進み耳がかなり遠くなっていると思われ、会話自体が大きくなっているのです。鳥が近づいていなければ問題はありませんが、小鳥以外の声がすれば警戒してしまいます。大きな音を立てないこと!! 小声で話すこと!! 耳の遠い方は自戒しないといけませんね。今回の撮影現場では、寒い中を待っているのに、小鳥が近寄って来たのに大声で逃げてしまい、撮影の機会を逃してしまうことも見受けられました。

 

注)  ☆印の文章は、Web版ウィキペディアのオオマシコの解説を参照し、一部引用しています。

撮影場所;埼玉県秩父郡

撮影日;2019.12.4