浦安市日の出三番瀬は、越冬のためにやって来たスズガモなどの水鳥たちに混じって「ハジロカイツブリ(羽白鳰)」も到着中。小魚を追いかけ回してついつい岸辺に接近 !!

 12月を迎え、すっかり冬鳥たちの天下となりました。浦安市の日の出三番瀬はスズガモの渡来地として良く知られており、昨年は瀬を埋め尽くすほどの大群に覆われていましたが今年は少ないようです。彼の地も越冬する水鳥たちに入れ替わっていました。

 

 三番瀬の沖合で最初に目に飛び込んできたのは冬羽のカンムリカイツブリです。突然、白いものが現れ光って見えるのでびっくりします。そしてその隣には、小振りながら頭と背中が黒く頬から喉元と首にかけて白い、「ハジロカイツブリ(羽白鳰)」が顔を見せました。

 

 ハジロカイツブリは、ヨーロッパやアフリカ東部と南部、北アメリカ東部及び南アメリカ北東部で分散して繁殖するそうです。日本には中国東北部やウスリー川周辺で繁殖した個体が冬鳥として北海道から九州まで各地の海や湖沼に渡来するとのことです(☆)。

 

 カイツブリと同じような姿をしていますが、全長は30センチメートルで少し大きく、目が赤くクチバシが少しだけ上向きに反っています。水に浮かんでいる時は背中や頭が黒っぽく見えますが、飛び立つと羽根の内側の白い部分が見え、これが名前の由来になっているとのことです(☆)。

 

 ハジロカイツブリの同じ仲間で、姿・形の似ているミミカイツブリがいます。ミミカイツブリは、過去のブログを見ると日の出三番瀬でも撮影されており期待しましたが、残念ながら撮影は出来ませんでした。良く似ているミミカイツブリですが、大きな違いは、クチバシが真っ直ぐなこと、目元からクチバシまで赤い線が見えること、顔の黒白の境界がはっきりしていることが挙げられます。

 

 この水鳥は、潜水しながら小魚などを追いかけるので岸辺近くで浮き上がるケースもあり、浮き上がる場所を予測して待ち構えることができ、他の野鳥撮影とは違った楽しみ方ができます。今回も小魚を追いかけ回して岸辺まで接近したハジロカイツブリを間近に撮影することができました。

 

注)  ☆印は、Web版ウィキペディアのハジロカイツブリの解説を参照し、一部引用させていただきました。

撮影場所;千葉県浦安市 日の出三番瀬

撮影日;2019.12.09