茅ケ崎市の里山に、シベリアから渡来した「トモエガモ(巴鴨)」のお客さんが二羽、小さな沼で遊泳中。

 「トモエガモ(巴鴨)」は、シベリア東部で繁殖し、冬季になると中国、朝鮮半島、台湾、日本に南下し越冬するとのことです(☆)。日本にやって来る数は限られていますが、茅ケ崎市の里山にある小さな沼には、二羽の雄が逗留しています。

 

 繁殖地のシベリアでは、ツンドラや森林地帯内にある湖沼や渓谷、湿原、水辺のある草原などに生息し繁殖をしているとのことです。食性は、植物食の強い雑食で主に種子を食べ、また水生植物、藻類、昆虫、甲殻類を捕食するとのこと(☆)

 

 トモエガモの由来は、頭部に黒、緑、黄色、白が巴状の斑紋が入ることから付けられ、絶滅危惧種Ⅱ類に指定された野鳥です(☆)。体長は、コガモと同じくらいで少し大きい程度です。

 

 茅ケ崎市の北の外れに位置する都市公園の小さな沼ですが、この沼には昨年同じ鴨の仲間で、シマアジが立ち寄ってくれました。沼の周囲には葦やススキが密集しており、隠れる場所もあって鴨にとっては居心地の良い場所なのでしょう。コガモなどが仲間でじゃれあっているのに、葦の中に入ってしまいなかなか顔を出してくれません。また、顔を出しても短い時間で、葦やススキに阻まれ思うような撮影ができない状態でした。

 

注)  ☆印は、Web版ウィキペディアのトモエガモの解説を参照しました。 

撮影場所;神奈川県茅ケ崎市 S公園

撮影日;2019.12.11