境川の今田遊水地は、通路や駐車場が整備されて野鳥の撮影天国。冬鳥のオオジュリンは葦の穂先に顔を出し、珍しいヨシガモやハジロカイツブリ、神の使いのミコアイサも渡来。広い遊水地をカワセミが飛び交って賑やか。

 鳥仲間のMさんから情報を頂き、境川の今田遊水地を訪ねました。今年の10月、彼の地にはハジロハラグロアジサシが一羽入り記憶に新しいところです。整備工事は無事終わり最近になって開館したようです。隣接した下流側の境川遊水地公園は広さもあり多目的公園になっていますが、今田遊水地は野鳥の観察に特化したような作りになっています。

 

 今田遊水地は境川の流れに沿って右岸の藤沢市側に遊水地が作られており、堤防の上は人の歩ける通路が設けられ遊水地を見下ろせるようになっています。今回の工事では遊水地の中にも池の周囲を歩けるように通路が設けられています。何よりありがたいのは、駐車場をあちこちに用意してくれたので車を停める場所の苦労は無くなりました。

 

 池の中には適当に葦原が残されており、野鳥の隠れる場所もあって生息環境が良く整えられています。この池には小魚なども豊富と見え、沢山のカワセミもテリトリー争いをする気配はなく、人を怖がる様子もなくなかなかフレンドリーです。葦に止まるオオジュリンを狙って待ち構えていると、いきなりカワセミが鳴き声を上げて葦の穂先に止まります。余りに近い距離なのでびっくりです。四・五人の鳥仲間が、カワセミが飛び込む度に機関銃のようにシャッター音を鳴らしていました。

 

 遊水地の池には小魚が多いようで、潜水系のカンムリカイツブリやハジロカイツブリそしてミコアイサ等は小魚を追いかけてきてすぐ近くに顔を出してくれることがあります。また、冬鳥のオオジュリンや珍しいヨシガモなども渡来しており、今田遊水地はまさに野鳥の撮影天国です。残念ながらミコアイサは雌だけですので、これから雄が来てくれることを願うばかりです。

 

上から順に、オオジュリン、ハジロカイツブリ、ヨシガモ、ミコアイサ、カワセミ

撮影場所;神奈川県横浜市下飯田 今田遊水地

撮影日;2019.12.23