ユーラシア大陸から冬鳥としてやって来た、神の使い「ミコアイサ(巫女秋沙)」のメス。今田遊水地と境川遊水地を行ったり来たりして独身を満喫中。

 今田遊水地の情報として先のブログでは冬鳥として到着しているオオジュリンを紹介しましたが、この池には沢山の冬鳥が渡来していて野鳥観察家の私たちを飽きさせません。標題にも記したとおり、一羽だけですがミコアイサのメスが今田遊水地に到着しており野鳥愛好者を楽しませてくれています。

 

 ミコアイサは、同じ仲間のカワアイサやウミアイサと比べると一番小さく、38~44センチメートルしかありません(☆)。羽を広げた時の長さは、オスよりメスの方が少しだけ小さいようです(☆)。今田遊水地のビオトープにはメスのミコアイサしかいませんが、繁殖期を前にしたオスは全身が白く、目の周りがパンダのように黒いため、野鳥撮影家の間ではパンダガモの愛称で親しまれています。また、他のアイサはクチバシが長いのですが、鴨と同じように短く愛嬌のある顔立ちをしています。因みにミコアイサのミコは、白い羽毛が「巫女」が纏(まと)う白装束に似ていることに由来しているとのことです(☆)。

 

 ミコアイサは、ユーラシア大陸の亜寒帯のタイガで繁殖し、冬季になるとヨーロッパ、黒海、カスピ海、インド北部、中国東部へ南下し越冬します。日本には冬季に、九州以北に越冬のため渡来し、北海道では少数が繁殖しているとのことです(☆)。

 

 ミコアイサは数が少なく、撮影するチャンスはなかなかありません。管理人は野鳥撮影を初めてからこの野鳥を撮りたくて、埼玉県大宮市の大宮公園まで出掛けたことを思い出します。今回はメスだけですが、遠方まで出掛けなくてもこんな都市公園で撮影できるのはラッキーです。オスが一緒でないのは残念ですが、一度撮っておけば直ぐチャンスはやって来ると信じています。

 

 なお、他の方のブログ(☆☆)から、年末12/29~年始1/3まで閉園とのことです。今田遊水地は境川の堤防上の通路からビオトープの野鳥を見下ろして観察することはできますが、通路なので三脚の撮影は好ましくなく手持ち撮影を勧めます。また、駐車場も利用できませんので注意が必要です。

 

注) ☆印は、Web版ウィキペディアのミコアイサの解説を参照し、一部の引用しています。☆☆印は、「dosmanの鳥撮り日記」のブログから参考記事を掲載しています。 

撮影場所;神奈川県横浜市泉区下飯田 今田遊水地

撮影日;2019.12.27