今田遊水地の「ヨシガモ(葦鴨)」はフレンドリー。池面に浮かぶ葦の穂ワタを器用に採餌しながら、怖がることなく悠然と遊泳。

 再び横浜市の境川遊水地公園に隣接する今田遊水地を訪ねました。ここには雄の「ヨシガモ(葦鴨)」が2羽渡来しています。普通ヨシガモ(葦鴨)はとても警戒心が強く人を見ると遠ざかってしまい、なかなか近づいてくれません。しかし彼の地のヨシガモは採餌に夢中なのか、とてもフレンドリーなのです。

 

 この時期、葦の穂先が綿状になり風に飛ばされ池面には穂綿が浮かんでいます。ヨシガモはこれが好物なのか泳ぎながら抄うようにこれを食べています。見ていると葦の枝に絡まっているものまで首を伸ばして食べてしまいます。管理人はヨシガモをこれまで何回か撮影していますが、こんなに近づいて撮影できるのは初めてです。

 

 ヨシガモは、以前ブログでも紹介しましたが、他の鴨と違って数も少なく警戒心が強いためなかなか満足のいく写真が撮れていません。今回は、葦が生える自然環境の中で写真を撮ることができてとてもラッキーです。以前紹介したように、ヨシガモの頭に特徴があり、陽の当たり方で緑色から褐色に変わり、ナポレオンが被った帽子に似ていることから「ナポレオンハット」の愛称で呼ばれています。

 

 ヨシガモ(葦鴨)の分布は、中国北東部、モンゴル、ウスリー、シベリアで繁殖し、冬季は東南アジア、朝鮮半島、中国南部に南下して越冬するとのこと。日本には冬季に越冬のため冬鳥として飛来するそうです。長く湾曲した、三列風切りに特徴があり、学術名の由来になっているとか(☆)。

 

 食性は、植物食で種子や水生植物、海藻などを食べるとのことです。河川、湖沼などに生息し、冬季は内湾などにも生息するとのこと(☆)。今季、東京湾に位置する浦安市日の出三番瀬でも確認されています。今田遊水地では葦の穂綿が無くなりつつあり、餌が無くなると別の場所に移動してしまうかも知れません。

 

注)     ☆印は、Webウィキペディアのヨシガモの解説を参照し、一部引用させて頂きました。

撮影場所;神奈川県横浜市下飯田 今田遊水地

撮影日;2020.1.06