久し振りに訪ねた座間市谷戸山公園、この時期ノスリ期待で訪ねた観察小屋に雄の「アオゲラ(緑啄木鳥)」が近くの枝でドラミング。カケスも群れで水飲みに。

 今日は久し振りに座間市にある県立谷戸山公園を訪ねました。目的は、第二観察小屋近くに何時もいるノスリを撮ることで、残念ながら今日は不在でした。第二観察小屋からは、谷戸に作られた小さな田圃が良く見渡せ、ノスリも近くの枝に止まっていて監視しており獲物が見つかると急降下し捕獲する、こうした光景が撮影できるのです。

 

 ノスリの代わりにアオゲラが観察小屋近くの枝に止まってくれました。夏場などは葉に隠れて見えなかった野鳥たちも葉が落ちて幹と枝だけになり見通しが良くなります。アオゲラは、キツツキ目、キツツキ科、アオゲラ属の留鳥です。今回は、このアオゲラを取り上げたいと思います。

 

 アオゲラは、全長29センチメートルで、スズメなどよりも2倍の大きさの野鳥です。写真に示すように、名前の由来でもある黄緑色の翼と背中で、尾羽も黄緑色をしています。オスとメスの違いは、オスは額から後頭にかけて羽衣が赤く、顎線にある赤色部の面積が大きいのに対し、メスは後頭の羽衣のみが赤く、顎線にある赤色の面積が小さい(☆)。

 

 平地から山地にかけて森林に生息し、林などがある都市公園でも良く見ることは出来ます。食性は動物食傾向の強い雑食で、幹や枝についている昆虫を突いて取り出し捕食します。果実なども食べるようです。鳴き声は、キョッ・キョッと大きな声で鳴き、飛んでいる時にもケレ・ケレと鳴きます。

 

 黄緑色の背中と赤い帽子が綺麗な野鳥ですが、普段は樹木の高いところにいたり葉の陰などに隠れて全体を撮影することは難しい小鳥です。冬場のこの時期は、葉が落ちているので比較的全体を捉えることができ、撮影に挑戦したい野鳥です。

 

 蛇足ですが、アオゲラは「緑啄木鳥」と書きます。普通、青啄木鳥と書くのではと思いますが、昔は緑色を青に含めていたようです。信号でも緑なのに青信号と言ったりしていますね(最近は緑が青になっていますけれど)。

 

 観察小屋でアオゲラを撮影していると、甲高くグェッーと鳴き声がして、カケスの群れにも出会えました。この時期、早くもペアリングが行われているようで、仲間同士が鳴きあいうるさいほどでした。

 

注)    ☆印は、Webウィキペディアのアオゲラの解説から一部引用しています。 

撮影場所;神奈川県座間市 谷戸山公園

撮影日;2020.1.22