コガモの群れに混じって「アメリカコガモ(亜米利加小鴨)」が閑静な七沢の池に。コガモ(小鴨)とアメリカコガモ(亜米利加小鴨)との違い比較。

 3月の初日は、鳥仲間のAさんから、厚木市七沢の池にアメリカコガモの雄が一羽いるという情報を頂き、管理人としては初見になるため、他の用事を後回しにして七沢の池を訪ねました。

 

 この池は、丹沢大山国定公園の入り口近くでかなり山奥になり、時々珍しい鴨が顔を見せてくれます。数年前には冬鳥のトモエガモ(巴鴨)が逗留していたこともありました。毎冬、複数の鴨が渡来しており種類としてはマガモとコガモが多いのですが、見渡すと今年はコガモの数が圧倒的です。また、一羽だけカワウが混じっています。

 

 現地に到着すると既に鳥仲間が鴨の群れにカメラのレンズを向けていました。何時ものコガモがいるのは分かりましたが、予備知識がないのでその違いが分かりません。雄のコガモは、頭が栗色で目の周りから後首にかけて暗緑色をしており、身体は灰色をしています。雌の身体は暗褐色です。

 

 コガモの分布をWebで調べると、ユーラシア中部・北部及び北米大陸中部・北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ、中近東、南アジア、東アジア、北アメリカ南部に渡り越冬するとのことです。日本にも冬鳥として渡来しており、中部地方以北の高原や北海道の湿原では少数が繁殖している個所もあるとか。越冬中は群れで行動しているようです(☆)。

 

 アメリカコガモは、コガモの亜種で姿や形はコガモと変わりません。決定的な違いはコガモが側面に横の白線があるのに対して、アメリカコガモは横の白線は無く縦の白線があります。この縦の白線は、泳いでいてもハッキリ分かります。

 

 食性は植物食で藻や水草などを食べるとのこと(☆)。この池には鴨の餌となる藻があり、寄り付いているものと思われます。

 

注)   ☆印は、Webウィキペディアのコガモの解説から一部引用しています。

撮影場所;神奈川県厚木市七沢 七沢リハビリテーション

撮影日;2020.3.01

コガモ(左)とアメリンコガモ(右)との違い→側面の横の白線と縦の白線