久し振りに訪ねた長井漁港周辺の岩場で、渡り途中の「チュウシャクシギ(中杓鴫)」が群れになって採餌に夢中。

 コロナウィルスの予防対策として不要不急の外出自粛要請を受け、今日で一か月が経過しました。感染者の割合は三桁台から二桁台に減少傾向が見られていますが、なお予断を許さない状態が続き一か月の延長が求められました。そんな中での鳥見は憚られますが、様子だけは掴みたいと海にいる水鳥を確認に横須賀市の長井漁港周辺を訪ねました。

 

 この時期は、干潮が早朝から始まっており8時過ぎには潜っていた岩場が現れ、海鳥たちの格好の餌場になります。到着時には鳥が全く見当たらず、鳥も外出自粛をしているのかと諦めムードでしたが、ピッピッピッピーと高い鳴き声が聞こえ岩場に何か入ったのが見えました。カメラを降りた方向に向けて確認すると、大きく下に反っているクチバシを砂の中に差し込んで餌を捕っていました。渡り途中で立ち寄った「チュウシャクシギ(中杓鴫)」です。

 

 チュウシャクシギは、チドリ目シギ科に分類され、夏季、ユーラシア大陸と北アメリカの寒帯から亜寒帯にかけての地域で繁殖し、冬季はアフリカ、中東、インド、オーストラリア、中央アメリカ、南アメリカへ渡り、越冬するとのことです(☆)。日本には旅鳥として、ちょうど、春を迎えた5月頃に多数渡来し、秋は渡来が少ないようです(☆)。体長は約42センチメートルで、一般的なシギ類と同じくらいの大きさです。似たシギの仲間として一回り大きなダイシャクシギがいます。渡りの状況は、少ないもので数羽、多いものだと数千羽の群れになることもあるとのこと(☆)。

 

 次に立ち寄り先での生息場所は、干潟や水田、川岸、草地などで、海や川ではカニなどの甲殻類を捕食し、草地などでは昆虫も捕食するとのこと(☆)。名前の由来は、大きな下に反ったクチバシから「チュウシャクシギ(中杓鴫)」と名付けられています。撮影したチュウシャクシギは、少数の群れで5羽確認しており、二羽はペアリングが出来ていました。

 

注)   ☆印は、Webウィキペディアからチュウシャクシギの解説を参照し、一部引用させて頂きました。 

撮影場所;神奈川県横須賀市長井

撮影日;2020.5.07