ここは、アフリカの草原か? 千葉県長南町は象のお寺近くの草原に、頬が白く金色の冠を載せた美しいツル「ホオジロカンムリヅル(頬白冠鶴)」が長い足を交差させて佇み、辺りを警戒しながら採餌行動。

 梅雨のシーズンは、なかなか晴天に恵まれることはありませんが、今日6月29日は梅雨の合間の貴重な晴天でした。コロナウィルスの感染予防措置として県外の移動自粛対策が取られたため、夏鳥撮影の予定がすっかり狂ってしまいました。そんな予定を挽回すべく、今日はここ長南町と木更津市の二か所を訪ねました。

 

 ホオジロカンムリヅル(頬白冠鶴)は、Webで調べて見ると近隣では長野県須坂市動物園や静岡県の日本平動物園で飼育公開されているようです。ここ長南町で見られるホオジロカンムリヅルは、どこかの動物園で飼育されていたものが篭脱けして野生化したとのことです。

 

 このホオジロカンムリヅルは、宝くじが当たると評判の長福寿寺に時々本堂付近にきては羽を広げて止まることがあり、お寺のホームページの顔にもなっていました。お寺の所有物ということではなく、あくまでも野生化した鳥と言うことで、9年前から居ついているとのことです。ツルの頭に乗った金色の冠は、吉ぞう君と併せて、宝くじのご利益を倍加させる効果が期待できるでしょうか。長福寿寺の本堂脇売店では、宝くじの当たる確率を高める金色の札入れが置かれていました。

 

 ホオジロカンムリヅルは、アフリカ東部及び南部のサバンナで生息しているとのことです(☆)。お寺の周囲はアフリカの草原には及びませんが、小規模な原っぱがありツルの餌となるものもあるようで、この草原で採餌行動を見ることが出来ました。冬季に撮影したブロガーの写真を見ると、近隣の篤志家が餌をあげているようで越冬できているようです。

 

 ネットでは有名な長南町のホオジロカンムリヅル、管理人は木更津まで川崎ICでアクアラインに入り、そのまま茂原長南ICまで一直線で行きました。目標の長福寿寺は、ICを降りて5分くらいで到着することが出来、吉ぞう君が出迎えてくれます。管理人が訪ねた時、CMは一人もいないため半ば諦めていたのですが、周辺を散策するうち、とある民家の入り口に佇む、金色の冠を載せたツルの姿が目に留まりました。ホオジロカンムリヅルです。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのツルの解説中、ホオジロカンムリヅルの内容を参照しています。長福寿寺のホームページを参照。ブログ、関東界隈の野鳥たち、長南町=ホオジロカンムリヅルを参照しています。

撮影場所;千葉県長生郡長南町 長福寿寺付近

撮影日;2020.6.29

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コメント: 4
  • #1

    長南町住民 (土曜日, 13 2月 2021 17:30)

    鶴は一月の末長福寿寺の参拝客の車に惹かれ足を骨折し数日は生きていましたが死亡し鶴の世話をしていた方が火葬したそうです。

  • #2

    鳥の響宴管理人 (月曜日, 15 2月 2021 04:29)

    ホオジロカンムリヅルの逝去情報ありがとうございます。
    彼の鶴は、長南町に9年間も生息していたと聞いており、町の方々が相当お世話していたことを推察できます。野鳥を愛する一員として心からお礼申します。
    私たち野鳥撮影家は、篭脱けであっても柵超しではなく自然環境の中で撮影できたことに、大変感謝しております。
    鶴は長生きの動物ですので、まだまだ余命があったはず、大変残念なことでした。心よりお悔やみ申します。そして、お世話した方が火葬までして弔って頂いたことに感謝いたします。
    ありがとうございました。

  • #3

    長南町の住民 (日曜日, 21 2月 2021 17:19)

    冠鶴が飛来当初はパンを与えていましたが普通のパンから高級パンになり次は屑米から玄米となり郵便局に勤めていた川嵜さんの弟夫婦が餌付けし鶴が亡くなるまで面倒を見ていました。

  • #4

    鳥の響宴管理人 (日曜日, 21 2月 2021 18:25)

    返信を頂き、ありがとうございます。
    私のブログは、まだ見て頂いている方が少ないので、私よりもメジャーな「風のむろさん」のブログに、提供いただいた冠鶴の訃報を掲載してもらいました。
    主宰する「むろさん」も長南町の冠鶴を良く知っておられ、哀悼の意を表しておられました。
    お世話していた方は、川嵜さん(弟)夫妻とのこと。私が訪ねた時は、近くの湿地に入ってドジョウを食べているようでした。高級パンから玄米、そしてドジョウまで与えていたのですね。大変な出費でした。ケージの中ではなく自由な自然環境の中で、9年間も可愛がってもらえたことは頬白冠鶴にとっても大変幸せだったと思います。是非、私たち冠鶴を撮影させてもらった者一同が、感謝していたことをお伝えいただければ有難く存じます。最後に、恐らく心無い野鳥撮影家もいますので、川嵜さん(弟)方には何かとご迷惑をお掛けしたかも知れません。改めて感謝とお詫びを宜しくお伝えください。 鳥の響宴管理人