蟹ヶ谷公園の「ムクドリ(椋鳥)」は、群れになって朝から元気。満開になった古代ハス周辺の菖蒲園に散らばり、それぞれが草花の種子や昆虫を捕るのに夢中。

 管理人の家に近い綾瀬市の蟹ヶ谷公園では、今年も鮮やかなピンク色をした蓮の花が満開になり、訪れた人たちを和ましています。お寺の仏像を安置する台座は、蓮の花になっており、蓮の花は私たちにとって神聖な物という特別な思いがあります。この時期、稀に蓮華に乗り狩りをする川蝉がいます。野鳥撮影家の間では、「ハスカワ」と言って人気があります。

 

 管理人も地元ブロガーの情報を見て、蓮の花が満開になっていることを知り、ハスカワ狙いで当公園を訪ねました。残念ながらカワセミは、花の上に止まったものの反対側のエリアで、滞留時間が短く撮影することは出来ませんでした。今回ブログで取り上げたいのは、スズメなどと同じように身近な野鳥、「ムクドリ(椋鳥)」です。

 

 ムクドリは、日本国内のほぼ全域に分布し留鳥になっていて、北部にいる個体は冬には南部に移動する個体もいるとのことです。低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などでも人家付近や田畑で良く見られる野鳥です。中国やモンゴル、ロシア南東部、朝鮮半島、日本など東アジアに分布する野鳥とのことです(☆)。スズメよりも大きく、鳩よりも小さい鳥で、ギャーギャー、ギュルギュルなどと鳴き、余り綺麗な鳴き声ではありません。

 

 ムクドリは、椋鳥と表記しますが、群れになっていることを語源とする「群れ木鳥・群来鳥」から転じた説と椋の実を好むからとする二つの説があるそうです。管理人は、前者の説、群れ木鳥→椋木鳥→椋鳥が有力ではないかと思っています。ムクドリは、雑食性で植物の種子や果物、虫の幼虫などを好んで食べ、地面に降りて虫などを採餌したり、木の枝に止まって柿などの熟した実などを食べるとのことです(☆)。

 

 ムクドリは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされています。しかし、近年では都会の街路樹をネグラにして大量増殖し、鳴き声や糞などの騒音や糞害などが問題となり、1994年から「狩猟鳥」に指定されているとのことです(☆)。 管理人の家の庭には、群れではなく夫婦者のムクドリが時折来ており、近くの木から庭に降りて虫を食べてくれ助かっています。

 

 今回、ハスカワ狙いで訪ねた蟹ヶ谷公園ですが、池の中央には満開になった古代ハスが咲き揃い何時でも撮影オーケーでしたが肝心の主役がなかなか来てくれません。待っている間に池を取り囲む菖蒲園の間から愛嬌のある顔を出してくれたのがムクドリです。群れで飛んできたムクドリは、菖蒲園の畝に散り散りになって飛び降り、草花に付いた種子を食べたり虫を捕って食べていました。春先、桜の木にやってくるコムクドリは夢中になって撮影しましたが、「コ」が無いだけで見向きもされない「ムクドリ」。ムクドリの仲間は、コムクドリの他、ギンムクドリ、ホシムクドリ、カラムクドリ、シベリアムクドリ、バライロムクドリがいるそうです(☆☆)。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのムクドリの解説を参照し、一部引用しています。☆☆印は、Pet Pediaから「ムクドリはどんな鳥? 鳴き声や巣の特徴などを紹介」からムクドリの種類を閲覧し引用。

 

撮影場所;綾瀬市吉岡 蟹ヶ谷公園

撮影日;2020.7.13

蓮に止まったすずめ、「ハススズ ?」。

撮影場所;綾瀬市吉岡 蟹ヶ谷公園

撮影日;2020.7.13

 

 

 

「ハスカワ」は、そんなにチャンスはありません、が、この池の古代ハスは、8月の終わり頃まで咲き続けてくれます。熱中症に注意して、根気よく挑戦を。