早くも秋の渡りの「コアオアシシギ(小青足鴫))」が二羽連れ立ち、横浜市栄区の柏尾川浅瀬に羽休めで途中立ち寄り。

 猛暑の続くこの時期、目新しい野鳥観察の収穫は乏しく、久し振りのブログ更新となりました。時は進み、コロナの外出自粛や猛暑の中での野鳥観察を敬遠しているうち、季節は確実に秋に向かっており、今回訪ねた横浜市栄区の柏尾川には、早くも秋の渡りの「「コアオアシシギ(小青足鷸)」が、姿を見せてくれました。

 

 訪ねた柏尾川はハッカチョウの撮影でも人気のスポットで、久し振りに様子を見に行ったところ地元のCMさんが3人ほど浅瀬の方向にカメラを向けていました。早速、仲間に加えてもらい、観察していると草叢から足に青味がある小さなシギチが、辺りをうかがいながら首を水の中に入れて餌を捕って移動しているのが確認できました。最初アオアシシギかなと思

いましたが、地元のCMさんの調べで「コアオアシシギ(小青足鴫)」と判明しました。管理人にとって、秋の渡りのシギチ第1号は、コアオアシシギでした。それにしても、川辺で風が吹けばそれなりに涼しい場所ですが、太陽の光はそれを上回る暑さで水鳥の撮影はまさに灼熱との闘いと言っても良いようです。冷たい水の中のコアオアシシギが羨ましくなります。

 

 「コアオアシシギ(小青足鷸)」は、ロシア南部から中央アジアにかけての地域で繁殖する他、一部は中国東北部でも局地的に繁殖しているとのこと(☆)。日本では旅鳥として春と秋にかけ渡りの時期に、本州、九州、沖縄に立ち寄りが見られるそうです。一部に数は少ないものの日本で越冬する個体もいるとのことです(☆)。全長は24センチメートルでアオアシシギよりも一回り小さく、撮影場所の近くにカルガモがいましたので比較すると半分以下の大きさです。クチバシの色は黒く真っすぐに伸びており、足は、名前の由来どおりやや青味がある黄緑色をしています。冬羽と夏羽で違いがあるとのことですが、画像を見ても管理人には良く分かりません。

 

 越冬時は、海岸近くの水田や湿地、干潟で過ごし、繁殖期は湖沼や湿地側の草地などに生息するとのことです。食性は動物食で、水生昆虫や甲殻類、貝類などを捕食。鳴き声は、ピッピッピッ、ピーと鳴きます(☆)。何を食べているのか首を水中に入れた時の様子を細かく確認しましたが、直ぐ食べてしまうようで種類の特定はできませんでした。渡りの途中立ち寄りは、飛翔でお腹が空くのか最初警戒していても食べだすと結構近くまで接近をしてくれます。コアオアシシギの日本への渡来数は少なく貴重な撮影機会で、栄区の野鳥CMさんには感謝です。

撮影場所;神奈川県横浜市栄区 柏尾川

撮影日;2020.8.24