篭脱けして野生化した「ハッカチョウ(八哥鳥)」の群れが横浜市栄区の柏尾川流域で元気に生息!!

 連日猛暑が続き、日中は歩いているだけで汗が吹き出してきて何をするのも億劫になってしまいます。この暑さに鳥も涼を求めて葉の陰に隠れなかなか姿を見せてくれません。そんな中で、篭脱けして野生化した「ハッカチョウ(八哥鳥)」の群れが柏尾川流域で、元気に飛び回っていました。

 

 「ハッカチョウ(八哥鳥)」は、もともと中国大陸の南部やインドシナ半島が原産地で、中国中部及び南部地域、台湾、ベトナム、ラオス、ミャンマーに分布しているそうです(☆)。日本では江戸時代頃から輸入された外来種で、関東、関西で確認され、神奈川県や兵庫県などでは繁殖が確認されているとのことです(☆)。特に横浜市戸塚区や栄区の柏尾川流域では、生息域にして群れで行動しています。

 

 全長は、26~27センチメートルのムクドリくらいの大きさで、食性は雑食、植物の種子やタニシ、昆虫、イナゴ等バッタ類を捕食します。以前管理人は、冬の時期になりますが柏尾川流域で干上がった遊水地にハッカチョウが群れで降り立ち、採餌をしているのを見かけています。タニシや水生昆虫を捕食していたものと思われます。

 

 「ハッカチョウ(八哥鳥)」は、名前の由来のとおり鳴き声がきれいで、柏尾川の側道を歩いていると澄んだ綺麗な鳴き声が聞こえてきます。十中八九が「ハッカチョウ(八哥鳥)」と思って間違いなさそうです。電線やフェンスに止まっていることも多く、遠くからだと鳩と間違えることもあります。警戒心の強い鳥で、近づくと直ぐ飛んでしまいます。

 

 全身がカラスのように黒いためカラスと間違えそうですが、カラスよりも小さく動きが俊敏です。また、カラスとの違いは、翼を広げた時、羽の中央部付近が外側に向けて白色で、飛んだ時に良く目立ちます。また、今回の写真の中にはありませんが、くちばしの付け根部分が冠羽のように盛り上がった個体もいます。恐らく繁殖期の雄で、雌へアピールする飾り羽ではないかと思われます。篭脱けの野鳥は人に飼われていたときは慣れていて近づけたのに、野生化すると一変、嘘のように警戒心が強くなります。柏尾川流域は、一年中「ハッカチョウ(八哥鳥)」の食糧が豊富なため、独自に繁殖を続けているものと思われます。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのハッカチョウの解説を参照し、内容に一部引用させて頂きました。

撮影場所;神奈川県横浜市栄区金井町

撮影日;2020.9.4  fryday