ロシアから渡来した「ハリオシギ(針尾鴫)」が、平塚市の田んぼの畦道で採餌に夢中。遠方から同じ畦道のチュウサギに追い上げられ、近場接近に大興奮!!

 この時期は南海上の熱帯低気圧や大陸側の高気圧の影響を受け、天候が不順で急な雷雨や大雨に注意が必要です。本日9月13日の日曜日は、午前中は晴れ間もありましたが午後からは雲が張り出してどんよりとした天候でした。そんな天候とは裏腹に午後に入ると鳥仲間のAさんから旅鳥のハリオシギが平塚市の田んぼで確認できるとの野鳥情報が入りました。

 

 ジシギ類の判別は難解で先のブログにも挙げたチュウジシギですが、管理人が判別したものではなく鳥仲間の詳しい方が同定したものを信じて撮影したものです。今回の「ハリオシギ(針尾鴫)」もタシギと比べるとお尻の部分が何となく違うなとは感じましたが、タシギですよと言われたら、ああタシギかと信じること間違いありません。管理人は野鳥観察に興味を持ち出して日も浅く、ジシギ類の微妙な違いや識別をできるまでに至っておらず大変恐縮です。ハリオシギと同定した鳥仲間には敬意と感謝を申します。もう少し研鑽が必要ですね。

 

 さて、このハリオシギ、タシギと比較すると色も形も似ているとのことです(☆)。ただ体長は25センチメートルなのでタシギよりも少し小ぶりですが、2センチ程度なので並んでも分からないかも知れません。唯一の違いは名前の由来ともなっている「針尾」にあるようです。他のジシギ類と比べると尾羽が短いとのことです。羽を閉じたときの尾羽のことでタシギなどと比べると短くまた、尾羽の外側の6から8対が針状に細いとのことです(☆)。

 

 ハリオシギは、他のジシギと同じようにロシアの台地、とりわけシベリア地方で繁殖し、冬はインド、東南アジアへ渡り越冬するとのことです。日本には春と秋に旅鳥として渡来するも数は少ないとのことです(☆)。平塚市の田んぼで確認できたのは珍しいのかも知れません。管理人も野鳥観察を始めてからは初撮りになります。非繁殖期は、水田や湿地、草地などに生息し、単独か数羽で生活する。繁殖期は草地などに生息するとのことです(☆)。

 

 遠いロシアの地から途中立ち寄りで、平塚市の田んぼに舞い降り羽休めをしているハリオシギですが、余ほどお腹がすいているのか一心不乱に採餌を続けていました。同じ畦道の先にチュウサギが採餌をしていましたが、これがハリオシギを追い上げ、カメラマンに向かって接近してくるのです。最初、畔の遠くで豆粒大でしたが、途中逃げ出しもなく、餌のミミズも多かったのでしょう、最終的には5メートル位まで近寄ってくれました。撮影しにくい畦道でしたがラッキーでした。

 

注)    ☆印は、Webウィキペディアのハリオシギの解説を参照し、一部引用させて頂いています。 

撮影場所;神奈川県平塚市 田んぼ

撮影日;2020.9.13